
大人の研修遠足「カイギュウランドたかさと」
福島県の西部に広がる会津地方。
分水嶺となる猪苗代湖から、田畑を潤す命の水が流れ下り、広大な会津の里が栄えてきた。奥会津地方からは、只見川が北進して喜多方地区で阿賀野川に合流する。その流域を眺めると、不思議な地層が広大に剥き出しとなっている。何千万年前のかも知る由もなく、流れに削り取られた地層としか思っていない方も多いのではないか。私自身、化石がある事はわかっていましたが、1000万年も前に巨大なクジラから、ステラーカイギュウが生存していたとは、まったく知りませんでした。今回は、郡山市から研修旅行に訪れた豊寿会の皆様に、添乗いたしました。

「地層展示室」
会津は、中通り浜通りとは異なり、火山活動の産物である凝灰岩や火山岩が大量に分布している。そして、喜多方市西部は海底に蓄積していた地層から、湖沼や河川など陸上に堆積した地層群が、揃って見られる特徴を持っている。
この展示室では、地層形成の成り立ち。鉱物資源。緑色凝灰岩の工業製品などを、細部にわたって展示しています。
「貝化石展示室」
江戸時代には既に知られていた?
阿賀川に架かる塩坪橋から、漆窪地区に至る地域では化石が沢山産出する事で知られていた。江戸時代、会津藩士だった田村三省は、その著「会津石譜」(1800年頃)で、高郷の化石を紹介しています。貝化石展示室では、「会津最後の海」を想像させる沢山の貝やサメの歯の化石を紹介しております。


「クジラ化石展示室」
海に棲んでいる哺乳類の仲間でもあるクジラの化石が、高郷に分布する塩坪層からたくさん見つかっている。これらから、当時の会津にはクジラが生息していたことがわかります。新たに発掘されたナガスクジラ科の頭骨をはじめ、会津最後の海を泳いでいたクジラやセイウチの化石が展示されています。
「カイギュウ化石展示室」
国内でも数例しか存在しない大変貴重な「ダイカイギュウ」。その一種(新種)アイズタカサトカイギュウの頭骨。肩甲骨。前腕骨。等の化石を展示紹介している。現生種のジュゴンや、マナティーなどの海生哺乳類も紹介されています。
「カイギュウランド最大の楽しみ」
ここでは、誰でもが化石発掘体験ができるのです。
展示室の野外に、古代の地層から運び込まれた沢山の鉱石が拡げられている。金槌。手袋まで用意されていますから、重装備は必要ありません。豊寿会の皆様は、童心に戻ったからように石を割っていま
したよ!間もなく、あちこちから歓声が!どうしたの?貝の化石が見つかりましたぁ!そんな簡単に、見つかるとは思っておりませんでした。案内人の方に訪ねたら、すごい数の化石が鉱物の中に閉じ込められているそうです。数千年の古代の証が、皆様の手によって現世に現れたのです。この貴重な化石は、発見した皆様に贈呈されています。
この夏休み会津カイギュウの旅で決まりだね!
団体様には、案内人が解説して戴ける場合がございますので、詳細は直接下記までご連絡下さい。


http://www.tif.ne.jp/jp/spot/?area=3
●喜多方市カイギュウランド たかさと
福島県喜多方市高郷町西芳賀字和請3163
TEL:0241-44-2023
●料金:大人:200円。中学生以下:100円。
開館時間:午前9時から午後午後4時30分。(休館日:月曜日)
●アクセス
J R山都駅よりタクシー10分。西会津IC~車で15分。会津坂下IC~10分。
●ふれあいランド高郷では、天然温泉から地元のお蕎麦もご賞味できます。
詳細はTEL:0241-44-2888