3月3日にもくもく自然塾Facebookページに掲載したコラムです。
かなりの反響があったため、一部わかりにくいところを修正してこちらにも掲載します。
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今日のガイド中、非常に不愉快な思いをしました。
ガイドツアーとわかっていてツアールートを付いてきて、「お先にどうぞ」と声をかけると「いえ、後を付いて行きますから」と平然と答える人。
「うちはガイドツアーなので先に行ってもらえませんか?」と言うと、「ここで休憩を取ります」と決して先に行こうとはしない。
こういった人たちに共通して言えることが「地図が読めない」ということ。
にもかかわらず雪山に入ってくるという、リスク管理意識の低さ。何が危険なのか想像ができないという未熟さ。
雪山は「誰かの足跡を付いて行けばいい」「どの山にも赤布がある」と本気で思っている人が実際に多いのですから驚かされます。
ガイドは、ルートガイディング能力やリスク管理能力、そのフィールドを楽しむためのノウハウなどの対価として、お客様にお金を頂いています。
特に、決まった“コース”というものがなく自分の判断で自由に歩くことができる雪山では、ルートガイディング能力が物を言います。
つまり、それに付いてくるという行為は言わば「食い逃げ」と一緒です。
お金を払っているツアー参加者に対しても失礼です。
こういったことはもちろん今回が初めてではなく以前からあったのですが、特にここ3年程の登山ブームでさらに多くなったように感じています。
同じように不愉快な思いをしているガイドさんは全国各地に多いのではないでしょうか?
こういった登山者のモラルの低さ、どうにかならないものでしょうか。
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(りょう)
登山者のモラル(1)
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