内風呂のみ6部屋、家族で営業している小さな宿。部屋にトイレは付いていない。朝夕とも食事は1階の座敷で取る。湯治宿の雰囲気がたっぷり残るレトロな宿。季節の炬燵や扇風機が嬉しい。
客室はすべて2階で見晴らし良く、福島市街を一望に見下ろす。風呂も客室の廊下と連なって便利であり、風呂に一番近い部屋はわずかに5メートル。また1階は食堂も営業しており、食堂のメニューを部屋まで運んでもらえる。
浴槽は小さいが湯量に対しての温泉水の交換率はかなり高く、フレッシュなお湯の評価は温泉通に良く知られている。高湯の宿中では熱目の温度設定。
Wi-Fi環境は整っており、風呂に近い部屋と共にネットの繋がり良い部屋の指定も多く、部屋にこもり仕事に打ち込むブロガーもいる。
食事は手作り感のある昔ながらのお膳。フライに千切りキャベツにケチャップスパゲティの付け合わせなどの一皿には、懐かしさで感動すら覚える。震災前は春は山菜、秋はキノコと自前で採ってきて消費する、知る人ぞ知る「山料理」の宿であったが、現在は地産の物は使えていない。
温泉宿がほとんど観光宿として機能している中で、親戚の家に泊まりに来たという感じで利用できる宿は、今や希少価値と思われる。夕食時の座敷から調理場へひと声をかけると、お燗した2合徳利を女将が運んでくれるのもまた嬉しい。
高湯温泉HP↓
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