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高湯温泉の西側にある「信夫硫黄鉱山跡」

ズリ山から見る福島盆地
ズリ山から見る福島盆地

高湯温泉花月ハイランドホテルの脇から不動滝展望所へ至る道があり、途中の遊歩道駐車場を利用できる。もしくはホテル脇の観光協会第3駐車場を利用できる(バス駐車可)。

山西側の採掘穴方面
山西側の採掘穴方面

展望所へはズリ山の裾を回り込んで行くが、ズリ山に登ると展望は素晴らしい。福島市街はもとより、遠く信達地方を望むべく宮城県は角田方面まで見える時がある。

精錬煙突とズリ山
精錬煙突とズリ山
ズリ山
ズリ山

採掘は明治年間から始まり、昭和の太平洋戦争中に最盛期を迎えた。昭和28年に廃坑となったが、当時をしのばせる精錬窯跡など煙突とともに遺構が残されている。最盛期には400人もの坑夫が従事し、小学校までも併設されていた。当時は給金が支給されると、歓楽地へと懐手で山を下る坑夫の姿が見受けられていた。懐具合により近場か、もしくは瀬上(せのうえ)方面まで足を延ばしたと聞く。

構築物のレンガ
構築物のレンガ
硫黄の結晶
硫黄の結晶

ズリ山には構築物のレンガが散らばり、硫黄の結晶が多く含まれた鉱石が見つかる。マッチのような硫黄鉱石独特の匂いがあり、フィールドワークの教材としては宝探し気分となる。ただし鉱山付近は雨水で深く崖状に浸食された場所もあり、立ち入りには十分に注意が必要である。
高湯温泉公式HP↓
http://www.naf.co.jp/azumatakayu/

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