「冬場の温泉保養とお愉しみ」
福島県には、浜通り。中通り。会津地方と、三つの相成る地方が存在します。高速道利用で、僅か2時間程の道範囲ですが、暖かいハワイの国と、寒風吹き抜ける阿武隈川両岸の中通り。中山トンネルを過ぎると、真っ白な雪国となる会津地方玄関口に差し掛かる。
不思議なもので、会津地方からの冬場観地光人気は、塩屋崎海岸美空ひばり慰霊碑巡り。ハワイの国からは、吹雪の国?飛沫氷見学と温泉保養なんです。送迎バス担当者としては、異国の地を何度となく行ったり来たり?しています。
今回は、いわき市久之浜地区の皆様方をお迎えに、早朝6時に猪苗代出発。一般道を経由しましたので、久ノ浜駅までは2時間40分ほど掛かりました。お客様を搭乗させて向かうのは、常磐道。磐越道経由して、猪苗代湖畔のあるレイクサイド磐光ホテルに向かいます。
お客様のお楽しみは、温泉保養と美味しいお食事ですね。もう一つのお楽しみは、今でしか見られない天神浜のしぶき氷見学です。
車中の会話を伺うと、長い距離を歩くのは無理なお客様がいました。天神浜飛沫氷を見るには、細い雪道を徒歩で30分以上歩かなければなりません。往復一時間を要しますので、高齢者には付き添いも必要となります。そんな訳で、取り敢えず車中から見えるところに案内しました。しかし、期待の湖南街道沿いには、飛沫凍処か「つらら」も有りませんでした。がっかりしてホテルに到着。でも、意外な風情が湖上に出現していました。湖畔の氷塊が波に揉まれてできる「こぶし氷」(通称団子氷)です。
吹雪が荒れ狂う厳寒期には、飛沫氷が発生する。立春を過ぎると、湖岸の氷塊が波に揉まれて丸くなる「こぶし氷」。そして春が近づくと、淡雪が「握り雪」となり湖岸のワンドを漂います。
日
本海側の豪雪と強烈な寒さが日々報道されていますが、今年の猪苗代地方はちょっと変な気象状況かも。天神浜の飛沫氷が、例年なら全盛期なのに今年の造形は心無し小さく見えます。湖南街道のブルーアイスは、残念ながら今シーズンの発生は無いかと思います。
レイクサイド磐光
猪苗代町壺楊浜130
TEL:0242-66-2711