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長沢節展の見どころ紹介! Part4

喜多方市美術館で開催中の長沢節展の見どころ紹介のPART4です。

今回は、視点を少し変えて紹介をしたいと思います。美術館の建物は、煉瓦造りですが、市内岩月町三津谷にある煉瓦蔵(作業蔵)をモデルにしています。喜多方には、現在でも約4,200棟の蔵があると言われています。蔵の建築手法も多種多様にあるのですが、煉瓦を用いた蔵造りは、岩越鉄道のトンネルや橋梁工事に用いられ、更に鉱山や醸造所の煙突、窯に始まり、更に蔵本体へと広がって行きました。美術館の外観は、前出の作業蔵です。構造は、鉄筋コンクリート造ですが、下屋の張り出し通路に用いられた壁面や外構の煉瓦花壇は、喜多方煉瓦そのものです。煉瓦の表面に塗った上薬によって醸し出される独特の雰囲気やアーチ積みの構造等も見ていただければと思います。実際に作られた煉瓦積みの工法も、木骨式煉瓦造りと呼ばれ、喜多方独特です。そのようなことから、美術館としての配置、空間の広がりなどに不都合な点もあるのは確かな事です。トイレの位置も外付けで、不便をお掛けしているのですが、隣接する喜多方蔵の里施設内にある、江戸時代農村地域に建てられた郷頭の外島家住宅も同様な造りです。昔の日本の村を想像していただければというのは、少し身勝手な話しかと思います。お許し願います。喜多方蔵の里の11棟の建物と共に、蔵のまち喜多方の風情を少しでも味わっていただければと思います。

喜多方市美術館  http://kcmofa.com/
喜多方蔵の里   http://www.furusatosinkou.co.jp/sato/

喜多方蔵の里 全景
喜多方蔵の里 全景
喜多方蔵の里 座敷蔵
喜多方蔵の里 座敷蔵
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