明治・大正時代のいわきを代表する日本画家・鈴木寿山。
円山四条派の遠近法を駆使した写実的な画風が特徴で、歴史、八百万の神、鍾馗、十二支、龍、虎、鶴などさまざまな題材を描いています。
天保9年に現在の栃木県宇都宮市に生まれ、明治時代に妻と共にいわきへ移住し、いわき市渡辺町田部の鈴木家に夫婦養子となりました。田部の諏訪神社と北野神社の社殿の天井画に龍が描かれ、中釜戸の諏訪神社には後醍醐天皇隠岐脱出の絵馬の絵が残されています。
いわき市勿来関文学歴史館では4月13日(火)まで、企画展「鈴木寿山~いわきの近代日本画家~」を開催し、関連する掛け軸など約30点を展示いたします。中でも狩衣姿の源義家と従者を鮮やかな色彩で描いた「絹本著色勿来関詠歌の図」は、明治36年に第五回内国勧業博覧会に出品された作品で、令和元年にいわき市有形文化財に指定されました。
また、会期中は学芸員が展示内容を解説するギャラリートークや福島県立博物館学芸課長の川延安直氏を講師にお迎えし、講演会「日本美の見方」を開催いたします。
寿山の残した作品や業績などをご覧ください。
会期:2021年1月23日(土)~4月13日(火)
休館日:2021年2月17日(水)、3月17日(水)
《会期中の催し》
・《事前申込制》講演会「日本美の見方」
日時:2021年2月20日(土)14:00~15:30
会場:体験学習施設「吹風殿」
定員:先着順25名
・《事前申込制》春休みクラフト教室「ハーバリウムを作ろう」
日時:2021年3月21日(日)13:00~15:00
会場:体験学習施設「吹風殿」
定員:先着順20名
材料費:500円
・ギャラリートーク
開催日:2021年2月14日(日)、3月14日(日)、4月11日(日)
時間:14:00~14:30
※要観覧券
【お問い合わせ先】
いわき市勿来関文学歴史館
住所:福島県いわき市勿来町関田長沢6-1
電話:0246-65-6166
ホームページ:http://www.iwaki-ec.or.jp/bunreki/
Twitter:https://twitter.com/bunreki
《施設情報》
開館時間:9:00~17:00 ※入館は16:30まで
休館日:毎月第3水曜日(祝日の場合はその翌日)、1月1日
観覧料:一般 330円(280円)/中学・高校・大学生 220円(170円)/小学生 170円(110円) ※()は20名以上の団体割引料金
いわき市勿来関文学歴史館 企画展「鈴木寿山~いわきの近代日本画家~」
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