今年も最終月になりました。福島県は、天然温泉の宝庫でもあります。
何かと、忙しいこの時期だからこそ温泉保養が必要となります。働き盛りの方なら、そうは言って居られませんけど、一区切りついている熟年層にお勧めします。天然温泉の効力は、薬物サプリに勝る体力改善効果があります。
郡山地域公民館では、温泉ソムリエが伝授する「温泉ビューティ講座」が開催されています。11月26日は、富久山学習センターで開催。天然温泉には、様々な鉱水イオンが含んでいますので、自分の体質にマッチした「マイスパ」自分好みの温泉場を見つけることができます。温泉と表するには、約定があります。浴室前に、温泉分析表が掲示されていますので良くご覧下さい。
天然温泉の泉質と効能
単純温泉。
単純な温泉だからと言って、単なる温泉ではありませんよ。単純温泉の特徴は、特定イオン濃度が高くはありませんが、刺激性が少なく緩和性のある温泉で、療養範囲が広く高齢者向きでもある。無色透明。無味無臭の泉質で、刺激の少ない柔らかい感じがします。入浴後は、誰もがスッキリ感が特徴。
硫酸塩泉。
鉱水1キロ中に、固形成分1000ミリグラム以上を含有。陰イオンとして硫酸イオン(SO42-)が主成分。陽イオンの種類によっては、マグネシュウム硫酸泉。ナトリウムイオンが多い場合は、ナトリウム硫酸泉。この泉質は中通り地方に多く見られ、入浴後には肌がツルツルになり、体温保持が長く続きます。これらによって、血圧降下や動脈硬化の予防にもつながります。
酸性泉。
水素イオンを多く含む泉質で、塩酸や硫酸のような遊離鉱酸を構成するものをいう。無色又は微黄褐色で酸味がある。酸性泉は刺激が強いので、病弱者。高齢者。皮膚が弱い方などは、注意が必要です。長湯せず、入浴後には真水で流す事も必要になります。
硫黄泉。
硫黄泉は、硫化水素イオンが成分の主体の「硫黄型」と遊離硫化水素が成分主体の「硫黄泉硫化水素型」の2種類あります。玉子が腐敗したような臭いがする硫化水素型は、特にこの臭いが強いです。
含鉄線。
Fe2+ Fe3+が10㎎以上含まれて固形成分がないもの。
複合イオンによって、炭酸鉄泉。緑ばん泉等があり、湧き出し口では無色透明だが、空気に触れると酸化されて褐色の沈殿物となる。効能は、貧血や更年期障害など。
弱放射能泉
鉱水1㎏中に、ラドンを百億分の30キューリー以上。又はラジューム1憶分の1㎎を有するもの。一般的には、ラジューム温泉と呼ばれている。ラドンは温泉中に、気体で存在するので湧出後は空気中に放出される。効能は、腎機能改善。自律神経過敏症など。
地下鉱水には、様々なイオンが複合していますので、自分の体質に沿わないものも存在しています。先ずは、各地の天然温泉を体験して、入浴後の身体に異常がないか、心地よく感じられたかなど実体験いたしましょう。
温泉ビューティ講座
2021年12月9日。
AM:1000から12:00
郡山東部地域公民館開催予定