岩代国一之宮・会津の総鎮守として2000年を超える歴史を誇り、会津地名発祥の由来を伝えます。強運をはじめ方除や厄除、事業育成、五穀豊穣、縁結びなどのご利益があるとされます。国や県の重要文化財などの貴重な宝物類を有するほか、日本三田植のひとつで国指定重要無形民俗文化財の「御田植祭」など、古式ゆかしい行事が数多く伝わっています。会津の原生林を残す約2万坪の神域には、神社の御神木で“会津五桜”の一つである「薄墨桜(うすずみざくら)」や県天然記念物「飛竜の藤」のほか、色とりどりの花菖蒲が咲き誇る外苑「あやめ苑」があります。
薄墨桜はオオシマザクラ系サトザクラの一品種で類似の品種がなく、学名をアイヅウスズミといいます。花弁は八重に一重が交わり、開花から時間が経つと中心が紅色に色づいていくのが特徴です。
傍らには松平容保公が詠んだ歌碑もあります。見頃は例年4月下旬で、4月29日には「花祝祭」が斎行され、桜の花びらをついた餅やお神楽などで賑わいます。
飛竜藤
県指定天然記念物で県内でも有数の藤の巨木として知られています。シラカシにツルを巻きつけておよそ17メートル以上にまでおり、根周りは2メートルを超します。新緑の時期には紫色の花が見事なコントラストを見せます。
例年の見頃:5月中旬~下旬