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2015.08.28(金) 13:03 取材記事(教育旅行)フランスと福島の高校生が放射線防護に関するワークショップを福島県内で実施!

日新館で弓道体験

鶴ヶ城で集合写

国見町役場で風評対策等の講話を聞く

桃農家で桃の試食

 平成27年8月3日から7日までの日程で、フランスの高校生と福島県立福島高校の生徒が放射線防護に関するワークショップ(Radiation Protection Workshop in Fukushima)をいわき市をはじめ会津若松市や国見町など、県内各地で実施しました。
 取材に伺った会津若松市内では「福島県の観光地に関する視察」をテーマに、会津藩校日新館での弓道体験や、鶴ヶ城体験を踏まえた観光に関する研究発表を行いました。天守閣を視察し、フランス人のピエールさん(2年生)は「福島県に来る前は原発事故の影響で危ない地域と思っていたが、ワークショップや視察を通して、普段通りの生活が送れる安全な地域だと理解した」と話していました。また、福島高校の及川学(がく)さん(1年生)は「震災後の福島県は観光客が減少し、未だ約11万人の住民が避難生活をしている現実がある。しかし県民は安全な生活を送っており、美味しい果物やお米・お酒がたくさん収穫され、美しい自然や歴史あふれる街並みもあることなど、多くの福島県の魅力を海外の人にも知ってほしい」と話してくれました。
 国見町では、原発事故に伴う農産物の放射線対策と風評対策について、被害状況や米の全袋検査など、町の食における安全性について説明を聞きました。その後、桃の選果場では、選果員が桃を1個ずつ丁寧に目視で検査している様子や、センサーによる測定から箱詰めまで、一連の工程を見学し、また、国見町の農家の桃畑では、桃の摘果作業や収穫について話を聞いた後、桃の試食を行い、「とても甘く美味しい」と好評でした。
 フランスのティエリー・シュナイダー先生は「生徒たちと共に1年間放射線防護について学んできたことで、生徒や保護者を含め、福島が安全だということは理解している。福島県は食の検査を入念に行い安全性を確かめている。もっと胸を張ってPRしてください」と話していました。
 最終日には、福島高校でともに学んだ成果を発表し合い、充実した研修を行いました。

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