県中地方の須賀川市にあるライダーズピット 「 べスパン 」。手作りパンのお店として15年余、現在では、子どもからお年寄りまで大人気です。皆さんをおもてなしするのは、「 べスパン 」 店主、近所の方にはジャムおじさんとも呼ばれる、矢吹賢二 ( やぶきけんじ ) さんです。
お店の隣には、矢吹さんの愛車たちが並ぶ車庫も併設されていて、バイクショップと間違えて足を止める方も少なくありません。そんな小さな出会いの場が 「 べスパン 」。昨年の3月12日にカブミーティングの開催を予定していました。しかし、3・11の震災により開催が延期になり、やっとの思いで昨年の9月に開催。45台が集結し、須賀川を案内しながらショートツーリングを楽しんだり、会場では豚汁サービスやカブが当たるじゃんけん大会、更にお持ち帰りの手作りパンを100個用意するなど、盛りだくさんの内容でした。
「 自分たちがイベントを開催することで、少しでも福島に来てもらえれば・・・ 」 と矢吹さんは言います。震災4日後には店を開け、休む間もなくパンを作り続けた矢吹さんとご家族、そんな 「 べスパン 」 だからこそ、多くの方が訪れるのだと感じます。「 須賀川市は人情に熱い街、祭り好きな街 」 と矢吹さん。そんな彼も熱い心を持つ一人。5月の27日にもイベントの開催を予定。更に 「 べスパン 」 では、通常でもカブでお越しの方であれば整備も可能。その他ライダーも大歓迎です。

■ ライダーズピットべスパン