南相馬市にある「レストランかつら」。ライダーをおもてなしするのは、店長の佐藤さんです。バイク歴は37年。愛車はＣＢ350セニアから始まり20台。中でもＣＢＸ1000は一番のお気に入りだそうです。現在はＺＺＲ1100を所有しています。
　 「レストランかつら」は、昭和55年(1980)に創業、当初は喫茶店としてオープンしましたが、今から30年ほど前に客層に合わせてファミリーレストランとして一新、地域に親しまれるレストランになりました。
　しかし、平成23年 3・11 の震災により南相馬市は、津波被害で沿岸地域は壊滅状態に、そして原発事故により避難を余儀なくされました。そんな中、ライフラインが無事だったお店では、親戚や地域の方々と連絡を取りながら、被災生活を送ったと言います。
　 原発事後により避難を呼び掛けられた佐藤さん家族は「避難するより住みなれた地域と店で家族一緒にいたい」という想いから、避難せず、その後は佐藤さんの昔ながらのツーリング仲間や地域の方々の後押しがあって、同年5月上旬にお店を再開。しばらくは物流がなく、限られた材料での提供でした。本格的にスタートしたのは同年8月だったそうです。
　 佐藤さんは「周辺の宿泊施設は工事関係者の利用で要確認となるが、色々な事情があっても、来てくれる方々に感謝したい」と、お食事されたライダーにセットドリンクのサービスを提供するそうです。

■ ライダーズピット レストランかつら