小正月の15日に、歳の神行事が行われています。
奥会津では長い間、各地区で引き継がれており、
規模の縮小や、簡素化は否めないのですが、
この行事をやめてしまった、という地区はほとんどなく、
地区の住民が自分たちのために続けています。
これが本来の伝統行事なのでしょう。
ここ滝谷地区の歳の神は、独特の歳神様を作ります。
おんべさまといわれる御柱の作り方が、
写真のように十字型になります。
これは他の地区にはないと聞いています。
火打ち石から火を起こし、お燈明に移し、
さらに松明にして、歳男に当たる人がお屋敷から駆け足で運び、
歳の神への点火となります。
この火で、するめや餅をやき、一年の健康を祈り、
たばこに火を点けて一服やれば、風邪をひかない。
さらに自分の身体の痛いところをこの火にあてて回復する。
顔にこの炭を塗り、無病息災を祈るなど。
なにより、地域の方々が智恵をだしあって、
伝統行事を続けている事に感銘します。