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郡山市の奥座敷「 磐梯熱海温泉今昔物語」

温泉療法の時代
温泉療法の時代

磐梯熱海温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉。
肌触りの良い源泉は「美肌の湯」として親しまれ、やけどや外傷、皮膚病などに良い名湯として古代から知られています。熱海温泉旅館ホテルには、湯量豊富な市営温泉が供給されています。

1189年、この地の領主となった源頼朝の家臣、伊東祐長(すけなが)が故郷の伊豆を偲んで名付けたとされています。開湯は約800年前。南北朝時代から室町時代初期の頃、公家の万里小路藤房の娘萩姫が不治の病にかかり、夢枕に立った不動明王から、都から東北方面に行き、500本目の川岸に霊泉があるというお告げを受けた。これに従って当温泉に辿り着いた萩姫は、湯治して全快したと伝えられる。これに感謝して侍女雪枝が不動明王を祀ったのが不動滝近くにある大峯不動尊だという。また、温泉街を流れる五百川は、この伝説が名称の由来となっている。

郡山地域に於いては、この時代には采女伝説から静御前のお話があります。奥羽山系では、高旗山。御霊櫃山。大将旗山など、戦国時代を思わせる名称もあります。その地域には、源田温泉。休石温泉。北の湯など、不思議と天然温泉が湧き出ているのです。語り草はともかく、1918年に四季彩一力が創業。2年後には詩人の大町桂月が宿泊して漢詩を残しており、現在、庭園内にはその詩碑が立つ。

※2020年8月予定していた萩姫祭りは中止となりました。
その他イベント詳細は、熱海観光協会までお問い合わせください。

湯泉神社
湯泉神社

磐梯熱海駅近くに、共同湯「霊泉」元湯があります。
この温泉は、五百川沿いに自噴していた温泉です。1738年頃に、この源泉効能を惜しんだ二本松藩本宮代官。吉田弥右衛門守舒が、村人達に欲舎浴槽を整備させて、温度調整もできるように伝授したところ、年中湯治客で賑わい地元の活況に精進しました。元湯は、100年程前に、営業していた湯元元湯旅館内にありましたが、当時の風情そのままに現在でも源泉入浴ができます。

元湯源泉温度は、30度前後と低いですが「ナトリウムイオン」「メタケイ酸」。が高いので功を奏しているのかもしれません。明治大正昭和初期の時代まで、病に勝る生薬治療法には限りがありました。そんな時にも、温泉効能が高い霊泉は庶民の頼り処になったのです。
温泉効能を身体機能に取り入れるには、ぬる湯と熱湯を交互に入浴する事。短時間3度入りはやめて、休憩しながら入浴して下さい。(心拍数が高めになったら入浴終了)湯治療法は、週に三日。連続3か月を要します。


源泉温度:30度。アルカリ泉単純温泉。
市営源泉:泉温45度。

■熱海温泉合資会社 共同湯「霊泉」元湯
福島県郡山市熱海町熱海4-22
TEL:0249-84-2690
入浴料:6:00~大人500円 子供250円
14:00~大人250円 子供125円
16:00~20:00 大人200円 子供100円

温泉の成分
源泉名 郡山市営第1号泉、第4号泉、第7号泉
湧出地 福島県郡山市熱海町熱海5丁目26番地(第1号泉、第4号泉)
福島県郡山市熱海町高玉字切払3番地(第7号泉)
泉質 アルカリ性単純泉
泉温 53.0℃
知覚的試験 無色・透明・無臭・無味
pH値 9.1
温泉1kg中の成分
陽イオン ミリグラム(mg)
陰イオン ミリグラム(mg)
遊離成分 ミリグラム(mg)
ナトリウムイオン(Na+) 127.2
カリウムイオン(K+) 1.8
マグネシウムイオン(Mg2+) 0.1
カルシウムイオン(Ca2+) 4.7
アルミニウムイオン(Al3+) 0.0
マンガンイオン(Mn2+) 0.0
鉄(II)イオン(Fe2+) 0.0
(計) 133.8
フッ化物イオン(F-) 6.7
塩素イオン(Cl-) 67.7
水硫イオン(HS-) 0.0
チオ硫酸イオン(S2O32-) 0.0
硫酸イオン(SO42-) 109.5
炭酸水素イオン(HCO3-) 33.7
炭酸イオン(CO32-) 16.6
(計) 234.2
非解離成分  
  メタケイ酸(H2SiO3) 59.8
  メタホウ酸(HBO2) 4.3

昔の風情そのまま入浴
昔の風情そのまま入浴
ぬるま湯とあつ湯交互に入浴
ぬるま湯とあつ湯交互に入浴

安積平野開拓疎水事業
磐梯熱海温泉周辺には、郡山市発展の礎となった安積疏水があります。
安積疏水(あさかそすい)は、猪苗代湖より取水し、福島県郡山市とその周辺地域の安積原野に農業用水・工業用水・飲用水を供給している疏水である。水力発電にも使用された。
安積平野は、阿武隈川に向かって傾斜して水利が悪い丘陵地帯であったこともあり、荒涼とした安積原野となっていた。一方、明治維新の最中、各地で士族の反乱が起こり、その対策として安積原野開拓が脚光を浴びるようになる。1878年(明治11年)に、オランダ人技師ファン・ドールンを現地に派遣し、猪苗代湖から安積野原野一帯の調査を行い、その調査の結果、安積疏水の開削を政府に決断させた。1879年(明治12年)、国直轄の農業水利事業第1号地区として着工され、日本海への流量を調整して水位を保持する十六橋水門、安積地方へ取水する山潟水門が建設され、隧道・架樋等、延べ85万人の労力と総工費40万7000円(現在に換算して約400億円)によって、130kmに及ぶ水路工事が僅か3年で完成した。灌漑区域面積は約 9,000haと広大で、当地を一大穀倉地帯に変えた。

1898年(明治31年)には疏水に水力発電所が設置され、その電力を利用した製糸業が発達した。また、1908年(明治41年)からは飲用水としても利用して、郡山市の人口増加を支えた。

猪苗代湖と安積平野
猪苗代湖と安積平野
温泉ビューティー講座
温泉ビューティー講座

【磐梯熱海温泉旅館協同組合/磐梯熱海温泉観光協会】
住所:福島県郡山市熱海町 磐梯熱海駅構内
(磐梯熱海温泉旅館協同組合)024-984-2182
(磐梯熱海温泉観光協会) 024-984-2625
FAX番号:024-984-3056
メールアドレス:hagihime@rose.ocn.ne.jp
定休日:毎週水曜日、12/30〜1/2
http://www.bandaiatami.or.jp/contactus

磐梯熱海観光物産館
https://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail3-10-508.html

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