
「湯本温泉縁起」という記録によると、平安時代前期の弘仁9年(818)に嵯峨天皇が重病を患い、あらゆる薬石の効なく困っていたところ、ある夜、天皇の夢枕に日ごろ信心している八幡さまのお告げがあった。「陸奥石背国の二岐岳の麓に鶴沼という清流あり、その南方に湯が湧き出ている。その湯垢を取り入浴すれば全治すべし」。
さっそく侍従の星右京進、若狭助、丹波の3兄弟に命じ、その湯垢を取らせ入浴を重ねたところ、幾日かして天皇の病はお告げのとおり全快し、喜んだ天皇は神恩に感謝して、山城八幡神社の分霊をこの湯本の地に遷宮したと伝えられています。