湯ノ岳は、湯本温泉の西側に聳える里山である。湯ノ岳にはパノラマラインと呼ばれるドライブウェーが山頂近くまで上がっているが、旧い登山道をたどればハイキングを楽しめる。地元の山岳会が、この湯ノ岳を起点に水石山まで30kmに及ぶ「いわき七峰トレイル」を整備し、毎年12月には縦走会が実施され、多くの参加者が縦走を楽しむ。山は初心者向けだが、道に一部分かり難い個所があるので、経験者の同行が望ましい。山を下りたら、湯本温泉に浸かって帰りたい。
湯ノ岳 イロハモミジは北限
中腹の丸山公園には大きな駐車場が完備されており、ここが登山口となる。車道を横断して、登山道に入れば静かな森歩きとなる。コナラ、アカシデ、クマシデ、ケヤキ、クヌギ、イロハモミジなどの森で豊かな雑木林だ。やがて杉林に入ると徳一法師建立とされる湯嶽観音堂に出る。観音堂の参道を抜け、パノラマラインを横断し、車道から遠ざかり、静寂が再び支配するが、次第に人工建造物が目に付くようになると山頂到着となる。山頂からは、このまま往路を下るか、川平へ下ることが来る。
丸山公園登山口 - [1時間30分] - 湯ノ岳観音堂 - [40分]- 湯ノ岳山頂 - [15分] - 川平分岐 - [35分] - 林道分岐 - [30分] - 川平登山口 - [50分] - 丸山公園
JR常磐線 湯本駅 - [新常磐交通バス ハワイアンズ行] - 丸山公園口バス停
新常磐交通
常磐自動車道 いわき湯本インターより約5分
丸山公園駐車場
公園トイレあり
なし
いわき湯本ICを下りて、丸山公園方面に向かわず、県道14号線(御斉所街道)沿いにセブンイレブンいわき釜ノ前店
日本三大古泉に数えられているいわき湯本温泉。泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉で「美人の湯」や「心臓の湯」と呼ばれている。
いわき湯本温泉旅館協同組合
温泉
純和風の建物が目をひく、公衆浴場。打たせ湯のある岩風呂と八角形の大きな檜風呂があり、男湯と女湯が日替わりで入れ替わる。
観光スポット
小名浜港東端の岬に、70万㎡の面積をもつ三崎公園がひろがる。その一角にあるのが、広い太平洋を一望できるいわきマリンタワー。海抜106mに展望室があり、さらにその上の階には屋外のスカイデッキがある。潮風を受けながら360度見渡すことができ、ちょっぴりスリリング。
観光スポット
石炭の採掘で繁栄したいわき市を詳しく知ることができるミュージアム。市内で発掘された貴重な化石を音と光の演出で展示しているほか、石炭の掘り方を再現している模擬坑道や、石炭と岩石の標本や解説パネルの展示室などがある。
グルメ
コラーゲンやビタミンAが豊富なあんこう鍋は、いわき市の代表的な冬の味覚。だし汁にあん肝を加えるのでコクが深い。古くは、漁師さんが船上で、水を一切使わず、野菜とアンコウの水分だけで作り、どぶ汁と呼んでいた。