国内を二分し、歴史の転換点となった戊辰戦争。会津は戊辰戦争の戦場となり、江戸時代から明治時代へ移りゆくための重要な役割を果たした地域です。最後までふるさとを思い、戦い続けた会津藩の魂。史跡や歴史館が数多くあり、福島県の歴史学習の拠点となっています。歴史と伝統ある街並みを歩き、社会科の教科書にも登場する場所を実際に訪れることで、高い学習効果を得ることができます。
福島県は、美しい自然、満天の星空など、豊かな自然が織りなす四季の彩を楽しむことができます。心と体をリフレッシュしながら、教育旅行に取組む環境が整っています。
福島県には、復興に向け果敢にチャレンジする人々の姿、日々再生する地域があります。報道だけではわからない福島のありのままの姿にふれることで、震災・原発事故の教訓を他人事ではなく自分事として捉え、これからの未来にどう活かすのかについて考えることができます。
南北に連なる阿武隈高地と奥羽山脈を境に西から「会津」「中通り」「浜通り」の3地域に分けられる福島県は、異なる気候風土のもと、それぞれに魅力的な特徴があります。各地域の気候風土、自然、育んできた歴史、伝統文化などが、様々な教育旅行ニーズに応えられる多種多様な学びを生み出しています。
奥羽山脈の西側から新潟県と接するまでの盆地と山間部が「会津」です。仏都、宿場町、城下町、戊辰戦争など様々な歴史の舞台であり、冬には上質な雪を楽しむことができるなど、訪れるほどに「好き」が増えていく魅力的な地域です。
阿武隈高地と奥羽山脈にはさまれた県中央部で比較的平坦な地域です。古くは松尾芭蕉が「奥の細道」で旅し、現在も東北に入る交通の要所として人と情報・文化が行き交います。花の名所や効能豊かな温泉も豊富で、季節ごとに多彩な表情を見せてくれます。
太平洋から阿武隈高地の東側に至る地域で、冬でもほとんど雪が降らない温暖な気候で過ごしやすく、関東からのアクセスも便利です。海の近くには、大型レジャー施設のほか、次世代を担う新エネルギー研究をけん引する施設も整備されています。
ホープツーリズムとは、震災・原発事故の被災地域をフィールドとした
福島県が推進するアクティブラーニング対応型の新しい教育旅行プログラムです。
世界で類を見ない総合災害(地震・津波・原発事故・風評)の事実、教訓、復興からの学びは「震災・防災学習」の枠では収まりません。
施設見学、フィールドワーク、復興に向け果敢にチャレンジする人々との対話による【インプット】と震災・原発事故を「福島だけの問題(他人事)」と限定化せずに、教訓等を「持続可能な社会・地域づくりの実現、日常生活、自分自身の行動変容等」の“これからの未来”に視野を広げ、自分事としてどう活かすか探究・創造する【アウトプット】。
この一連のプログラムにより、アクティブラーニングの手法を用いた「主体的・対話的で深い学び」を実現します。
施設見学、フィールドワークからありのままの姿“光”と“影” (復興の現状と課題)を体感
様々な立場(分野)で復興に向け果敢にチャレンジする人々との“対話”
震災・原発事故の教訓を未来(社会・地域・日常・自分自身)にどう活かすか「他人事」から「自分事」へ
国内を二分し、歴史の転換点となった戊辰戦争。会津は重要な局面となった「会津戦争」の戦場となり、江戸から明治への変遷に重要な役割を果たした地域です。少年藩士白虎隊の悲劇に象徴されるよう、「賊軍」と呼ばれてもなお、武士としての「正義」を守り、挑んだ会津藩の精神からは未来に向けて必要な視点や現代を生きる私たちが考え続けていくべき視点を学ぶことができます。「会津藩の精神から、何を感じ、自分たちはどう生きてきたいのか」。そうした問いかけから、未来に向けた大きな気づきを得ることができます。
●幕末の日本と会津の関係性・出来事を調べる
●戊辰戦争がどのように伝承されているか、「賊軍」と呼ばれた会津側(旧幕府軍)・「官軍」と呼ばれた新政府側の視点から調べる
●史跡や展示資料から会津の歴史を体感する
●事前学習で感じたイメージと現地での学びを踏まえた変化(違和感、疑問、共感等)を整理する
●勝者の歴史・敗者の歴史をテーマに「情報リテラシー(情報との向き合い方・判断など)」を考える
●転んでも起き上がる「会津の精神」から、学んだ視点を整理。
これからの未来に必要な視点や自分自身の生活や生き方にどう反映していくのか「明日への提言~私たちの什の掟~」を考える
ペリーの黒船来航をきっかけに、200年余りに渡って鎖国を続けた江戸幕府は開国を決断。外国からの圧力に屈した幕府の求心力が衰える中、倒幕への動きが加速しました。混乱を極める幕末の大きな流れの中で、会津藩がどのように関わり、決断をしたのかについて、当時の貴重な資料やフィールドワークなどから学ぶことができます。教科書での学びが現地のフィールドを通して「生きた学び」に深化します。
城下町として発展してきた会津若松市は、鶴ヶ城を中心に班別自主研修に最適です。コンパクトな街並みには、先人が築いた歴史と伝統が詰まっており、テーマに沿った多様な学びを効率的に実現できます。市民ぐるみで教育旅行のサポートを行っており、安心・安全な受入体制を整えています。
●会津若松市の城下町としての成り立ちを調べる
●情報の収集(寺社、文化施設、交通手段など)を行い、テーマに基づいたコースを作る
●興味を持った会津の伝統的工芸品がどのように生まれ、発達したかを調べる
●街並みや歴史的建造物を見学し、保存継承する意義を考える
●伝統的工芸品ができるまでの工程を学び、自分の手で作品を完成させる。職人にやりがいや苦労などを質問する
●班別自主研修で社会性・自主性を身に付ける
●歴史的悲劇があった会津若松市は、なぜ全国有数の観光地になり得たのか調べる
●自分が暮らす地域を見つめ直し、地域の成り立ちや魅力を探究する
●地元の伝統的工芸品を調べ、保存継承する意義を考える
JR会津若松駅を起点として右回りの周遊バス。
JR会津若松駅を起点として左回りの周遊バス。
乗務員が運転とガイドを務め、離れた見学先でも安全に効率的に回ることができます。
問合せ先:あいづタクシー 0242-38-1234・会津交通(若松タクシー) 0242-26-6655
班別自主研修中に「ものづくり体験」や「食文化体験」を取り入れることで、地域の方々と交流が生まれ、体験的な学びを深めることができます。
赤べこは会津の伝統的な張り子玩具です。赤べこに自由に色を付けて世界に一つだけの作品を作ることができます。
鮮やかな菊や牡丹などの花を描いた会津絵ろうそくは日本中で品質の良さが知られています。細い筆1本を使い、神経を集中して丁寧に描いていきます。
冠婚葬祭には欠かせない郷土料理。干し貝柱の風味豊かなだしがおいしい具だくさんの汁物で、現在も各家庭で作られています。
会津では大正時代から親しまれてきた庶民の味。会津米のごはんに千切りキャベツを乗せ、その上にソースを浸した揚げたてのカツを乗せて食します。
1888年の磐梯山噴火は、大きな被害をもたらした一方、桧原湖や五色沼などの湖沼群を形成し、美しい自然が織りなす景観をもたらしました。大自然でのアクティビティはもちろん、自然がもたらす「脅威」と「恵み」の二面性を体験することで、防災の視点だけではなく、持続可能な自然と人間の共生への気づきと学びを得ることができます。
●磐梯山噴火について調べる
●磐梯山噴火がもたらした「脅威」と「恵み」について調べる
●裏磐梯エリアの地質、植物、動物などについて調べる
●火山の脅威を学び、防災意識を高める
●多様な生態系に触れ、自然環境の成り立ちや保全の取り組みを学ぶ
●アクティビティ体験を通して、仲間との絆と達成感を味わう
●持続可能な自然と人間の共生について、環境保全と経済発展の両面から考える
●自分が暮らす地域で起こりうる自然災害について調べ、防災対策を考える
磐梯山の北側に広がる裏磐梯には、磐梯山の噴火で生まれた湖沼群が点在しており、専門ガイド付きの散策(有料)では、湖沼群の成り立ちや生態系の変化、自然を楽しむためのマナーも学ぶことができます。
磐梯山の北側では明治の噴火による火口壁や噴気など、火山の荒々しい姿を見ることができます。6つの登山口を備えており、児童や生徒たちの体力や人数に合わせ最適なコースを選択することができます。
磐梯山周辺の火山活動や自然について学ぶ博物館です。磐梯山の地形や、歴史、自然、大爆発について、地形模型や映像、被害の記録資料から知ることができます。自分が暮らす地域の自然災害に対する防災意識を高めます。
裏磐梯の大自然をフィールドに、公認ガイドの指導で楽しく学ぶことができるカナディアンカヌーやカヤック体験。仲間と力を合わせることの大切さや、達成感を感じることができます。
農業が盛んな福島県では、農作業や農家の生活を体験できる農業体験・農家民泊の受け入れが充実しています。
農村の成り立ち、昔ながらの暮らし、食文化、人々との触れあい・交流を通して、豊かな人間性(思いやり、協調性、自立心)を育むことはもちろん、自然と食の関係性や安全性、持続可能な農業、地域づくり、都市部と地方の新しい関係づくりなど、“新しい価値観”への気づきを得ることができます。
福島県には、教育旅行で農業体験・農家民泊を受け入れているエリアが5カ所(猪苗代町、南会津町、喜多方市、二本松市、天栄村)あり、問い合わせをはじめ、申込、調整、手配までワンストップで対応しています。
●農業体験・農家民泊をする
地域を調べる(気候、歴史、産業など)
●日本の農業の現状や課題を調べる
●農家の生活を想像し、質問事項をまとめる
●農家はどのような苦労を乗り越え農作物を作っているのかを知る
●収穫した食材を使って食事を作り、食卓を一緒に囲む。質問をしながら交流する
●農村の生活の知恵を学び取る
●農村の生活の知恵から日常生活に活かせる視点をまとめる
●自分たちの地域の農業の現状・課題と比較して考える
●食の安全性や持続可能な農業、都市部と地方の新しい関係づくりについて、社会全体や日常生活に視野を広げて考える
福島県の農家民泊は、多くが行政・地域と連携し、受入組織を設けています。受入農家は、学校が求める教育的な効果を理解した上で登録・協力しており、安全対策を講じています。食物アレルギー等の事前調査や、緊急時の連絡体制を徹底し、安心・安全な受入体制が整っています。
喜多方市での農業体験、農家民泊では、先生方が受入農家で過ごす児童生徒の様子を確認できるよう、地元タクシーによる巡回支援を実施しています(オプション)。ドライバーは各農家を熟知しており、効率的に案内・巡回ができます。
問合せ先: https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=113
福島県屈指の豪雪地帯である南会津では、地域の家庭に民泊し、一緒に「雪国生活体験」ができるプログラムを用意しています。雪かきやかんじきを履いて雪に埋もれないように歩いてみたり、かまくらを作ったり、雪国ならではの体験をします。
問合せ先: https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=334
福島県には、磐梯山をはじめ、安達太良連峰、吾妻連峰など多くの山々があり、県内各地に多数のスキー場があります。首都圏から東北新幹線や高速自動車道路を利用して、約3~4時間で各地のスキー場に到着できます。行程に合わせてスキー場を選ぶことができ、効率的な教育旅行の実施が可能です。また、スキー学習に震災・原発事故を経験した福島ならではの学び「ホープツーリズム」を組み合わせることで、アクティブラーニングや探究学習に対応した効果的な学びが可能です。
上質なパウダースノーで滑りやすく、初心者でも丁寧なインストラクターの指導で短期間で上達できる!
インターチェンジから30分程度でアクセスできるスキー場がたくさん!レンタル利用で特別な用意は不要
「ホープツーリズム」との連結で、探究学習に対応した効果的な学びが可能
SDGsの視点から、「持続可能な社会や地域づくりの実現、日常生活、自分たちの行動」について考える教育旅行プログラムを紹介します。
SDGsが目指す様々な目標は単独で考え・解決していくものではなく、それぞれが、相互に関連性を持つものです。世界的課題という広い視点で語られることの多いSDGsですが、実は、自分達が営む何気ない日常生活や行動と深く関わっています。福島県の歴史学習、自然・環境学習、農業体験などの多種多様な学びが、「幅広い視点での課題発見・問い立て」につながり、「自分たちの行動変容等のチャレンジが、日常や地域、社会全体を変える無限の可能性を持っている」ことへの気づきと更なる探究に結び付きます。
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2030年までに、世界全体で取り組むべき「環境」「社会・文化」「経済」に関する包括的な開発目標です。
「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、17の目標と169のターゲットで構成されています。
県内でSDGsが学べる全41本のプログラムを掲載。
さらに詳しい内容は、各施設の「プログラムシート」をご確認いただき、ご相談・お申込みは、直接お問い合わせください。
県内でSDGsが学べる全41本のプログラムの詳細を掲載。SDGs「17の目標(ゴール)と169のターゲット」のうちどれに該当しているかなど詳細を確認することができます。
県内の教育旅行で活用できるよう、事前・現地・事後学習に対応できる内容となっております。生徒の皆さんが、旅行で感じたことや、気付いたこと、考えたことを踏まえながら、SDGsを自分事として取られられるようサポートします。
夏は涼しく、準高地の自然の中で走り込みができ、冬は雪が降り、スキー・スノーボード合宿も楽しめる。
東北中央道や東北新幹線が通り、交通アクセスが抜群。大規模な総合運動公園が多く、合同合宿に最適。
夏はサーフィンやビーチバレーができ、冬は雪が降らないので屋外スポーツに最適。
地域のワンストップ窓口が充実!
電話一本で宿も練習施設も一括予約が可能です。
福島ならではの学びある合宿!
合宿xホープツーリズム
温泉付きの宿泊施設多数!1日の疲れをしっかり癒して翌日の練習に取り組めます。