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2012.07.30(月) 11:55 取材記事(教育旅行)千葉県・和洋国府台女子中学校の2年生といわき市・いわき海星高校の皆さんが交流!

7月24日~7月27日の3泊4日の日程で、千葉県市川市にある和洋国府台女子中学校2年生151名の皆さんが、福島県で林間学校を実施しました。今回は、会津若松市内での鶴ヶ城や飯盛山、日新館の見学などのほか、福島県いわき市にあるいわき海星高校のチームじゃんがらの皆さんとの交流会が実施されました。

この交流会は、①東日本大震災で被災した先生・高校生の話を聞き、他者の痛みを理解し、共感する心を持つ。②困難を乗り越えるための必要なことを学び、今後の自分の生活に生かす。という目標のもと、実施されました。

交流会の初めに、和洋国府台女子中学校の太田校長先生から「今回の交流会はとても重要な交流です。東日本大震災では、それぞれの出来事や想いがあったと思います。いわき海星高校では、2名の生徒の方が亡くなられ、学校も1階部分や体育館が津波によって大きな被害を受けていますが、そのような中でも皆さんが集まり、立ち上がるために力を合わせて頑張っています。これから、20年後、30年後の日本社会を支えていくのは、今ここにいる皆さん達で、このような体験を若い人同士が共有し、考えていくことがとても大切です。」というお話がありました。

いわき海星高校の澤尻校長先生から、震災当日から学校再開までの取り組みを写真を使いながら発表をいただきました。間借りの校舎から母校の校舎に戻った時に生徒の皆さんが喜んだ様子を聞くことが出来、普段の生活がどれだけ幸せで、大切かを学びました。最後に海洋科の生徒の作文から、「自然の厳しさややさしさに人間が誠実に、前向きに取り組めば、この震災の課題も乗り越えられる。水産海洋を学ぶ私たちが、木戸川に遡上する鮭のように一回りも二回りも大きくなって、ふるさとに戻って来れるよう頑張りたい。」という力強いメッセージが皆さんに届けられました。

生徒の代表の方からは、水や支援物資、食料を取りに並んだこと、辛いこともある一方で見ず知らずの人やボランティア、家族、親戚の人に助けられたことなど高校生が実際に体験し、感じた想いを聞くことが出来ました。

交流会の最後に、じゃんがら念仏踊りの披露です。これはいわき市に伝わる郷土芸能で、鉦、太鼓を打ち鳴らしながら亡くなった方を供養する踊念仏の一種です。迫力のある踊りを生徒の皆さんは熱心に見ていました。交流会を含め、その様子はぜひ動画からご覧下さい。

■ 動画はこちらから⇒
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/movie/129.mpg

交流会終了後、和洋国府台女子中学校の高橋さん、寺方さん、工藤さんに取材したところ、「福島は被災地なので皆さん落ち込んでいると思ったが、とても元気だった。これまでは福島に対して恐怖感があったが、それがなくなった。交流会で生の声を聞いて、次に災害が起きた時には冷静になって、助け合い、協力しあいたいと思う。」と話していました。

今回の交流会では、先生や生徒の皆さんの生の声を聞くことで、普段の避難訓練がどのように行われていたか、実際被災地では何が起きていたのか、何を感じ、考え、行動してきたのかを聞くことができました。

交流を通して、体験を共有する学びの場が、今、福島県に求められています。災害を学びに変え、共に未来を考える環境を整備していきたいと考えています。

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