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2013.02.26(火) 10:24 取材記事(教育旅行)栃木県石橋中学校の皆さんが語り部学習を実施しました。

栃木県下野市立石橋中学校では、毎年立志式(※)を兼ねて、猪苗代町でスキー体験学習を実施しており、立志記念の一環として震災語り部学習を実施しました。

同中学校は昨年度も語り部学習を実施し、今年は2年目になります。

来県した2年生は、小学校卒業目前で震災を経験した為、卒業式も迎えられなかった同年代の子ども達に思いをはせ、考えることも多く、命の尊さや天災・人災による被害、自然への畏敬の念等を養うために様々な活動をしてきました。
1年時の校外学習では、足尾銅山で長い時間をかけ自然を取り戻すための活動をしている人の話を聞いたり、植樹をしています。

今回の語り部学習では福島の被災状況などの事前学習を重ね、準備をしてきました。

語り部学習を実施したのは、相馬市に住んでいるお二人です。震災前まで民宿を経営していましたが、津波の被害にあい、ご家族を亡くされた五十嵐ひで子さんと、地元消防長として、震災直後から救助活動を行ってきた立谷耕一さんです。

五十嵐さんからは「3.11 忘れてはいけない、大切なこと」をテーマに、津波が襲った時の様子やご家族を亡くされた時の気持ちを聞き、生徒の皆さんには「とにかく、災害が起きたら、逃げること。恥ずかしいことでもなんでもない。それで助かる命がある」というメッセージが伝えられました。

立谷さんからは、自分が被災した直後に消防団長として救助活動に入り、約10日間、着の身着のままで食事も十分に取れない中で、被災者の救助や消火活動にあたった当時の様子を聞きました。道路が寸断され、大量のがれきが足元にある中での救助活動は命がけであり、人を助けるためにも、まずは「自分で自分の命を守ることの大切さ」を教わりました。

最後に生徒代表の佐藤さんが「想像していた以上の体験に驚き、心が苦しくなった。震災の恐ろしさは一生忘れてはならない。震災を忘れないために、被災地を目と心に焼き付けたい。自分には何が出来るかを考え続けたいと思う。」と、お礼の言葉とともに、講話を聞いて感じた思いを話してくれました。その後、生徒の皆さんから語り部の方にお礼の手紙が届けられるそうです。

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