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2017.05.31(水) 10:33 取材記事(教育旅行)静岡県飛龍高校が新入生オリエンテーションで震災学習とボランティアをいわき市で実施。

フクシマ環境未来基地の塚本さんから説明

植樹はクロマツ、一人2本

鍬で30cmくらい掘って等間隔で植える

みんなで協力しチームワークや協調性を養う

[日程]
平成29年4月25日~4月26日(1泊2日)

[学校名・学年・人数]
静岡県 学校法人沼津学園飛龍高等学校 1学年 359名の内、いわき新舞子浜防砂林再生活動 141名

[来県市町村]
いわき市

[本県を訪れた目的]
震災が起きた年に生徒たちが被災地に対して何か協力することはできないものか検討を続けてきたところ、ボランティア活動を実施することになり、4年前から継続して総合進路コースの3年生が活動を実施。今年は1年生全体で震災学習とボランティア活動を兼ねた新入生オリエンテーションとして、協力の大切さや信頼関係を築く目的で行った。

[取材内容]
今回の活動は「オーガニックコットン畑」、「ひろのオリーブ村」、「いわき新舞子浜防砂林再生活動」の3つのボランティアに分かれて行った。今回、その1つのいわき新舞子浜防砂林再生活動のクロマツ植樹のボランティアを取材した。3クラス141名が2~3名に分かれ、一人2本のクロマツを津波で流されてしまった松林の跡に鍬で穴を掘り等間隔に植えて行った。用意された300本のクロマツは2時間程度ですべて植えられ、生徒たちは自分の植えたクロマツの前で満面の笑顔で記念撮影をしていた。

[生徒のコメント①]
テレビなどで植樹のニュースなどを見て簡単そうに感じていたが、実際やってみると根っこが邪魔してうまく掘れなかったり、植えてから踏んで抜けないようにするのが上手く出来ず難しかったが、みんなで協力して植えることができたのは楽しかった。森の様に生えていた松林が実際に来て見て無くなっていることに津波の凄さを感じた。事前学習で震災時の様子や状況を学んで来たことで、復興が思ったよりも進んでいて綺麗になっていると思った。
(1年生 菅野 快斗君)

[生徒のコメント②]
草の根っこを引き抜くのが大変だったが、みんなと話し合って一緒に作業し、植えることが出来、友達の輪が広がった。松林は無くなっていたが、復興工事が進んでいて回復が早いと感じた。しかし、減災林は全然少ないと思い、まだまだボランティアが少ないのかと実感した。また、クロマツの植樹のボランティアがあったら進んで参加したい。
(1年生 小岱 芳伸君)

[生徒のコメント③]
自分がボランティアを行うと思っていなかったので、最初はどうなるのか戸惑ったが、作業している内にクラスの中で仲間意識が生まれ思ったより楽しい体験が出来た。フラガールが好きで色々調べていわき市に来たが、昨日のフラダンス体験交流で実際に会って、フレンドリーでかっこよくて、一緒に写真を沢山撮ってもらって感激した。インターネット上には福島県を悪く書かれていることが多いが、復興が進んでいてフラガールも歓迎してくれるいいところだと伝えたい。
(1年生 榊 寛章君)

[先生のコメント]
昨年までは近場での集団宿泊の新入生オリエンテーションを行っていたが、3年生のボランティア活動が生徒たちの意識を変えていることや静岡県も震災の心構えが必要な地域ということもあり、防災学習も兼ねていわき市での活動となった。思った以上に生徒たちは積極的に参加し、楽しみながらも集団活動の協調性や友情の絆を深めてくれた。福島県に来ることそのものがボランティアに繋がると考え、「現状を知り、帰って感じたことを伝えることが大切だ。」と生徒たちに話している。生徒たちの感じ方も様々だが、成長が見られた貴重な体験だった。
(生野 正弘先生)

[今回の訪問場所について]
・いわき新舞子浜防砂林再生活動ボランティア(苗木forいわきプロジェクト:フクシマ環境未来基地)
https://fukushima-c-c.jimdo.com/

[写真]

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