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2017.06.05(月) 16:50 取材記事(教育旅行)長崎県の久田学園佐世保女子高等学校が来県!いわき市立中央台東小学校と佐世保独楽(させぼごま)で交流。

高校生がメッセージを書いた佐世保独楽

小学生に佐世保独楽を贈呈

高校生が小学生にこまの回し方を伝授

息長勝間勝競で対決

[日程]
平成29年5月15日から5月19日(4泊5日)
福島県の滞在は5月15日から5月16日まで

[学校名・学年・人数]
3年生 11名

[来県市町村]
いわき市

[本県を訪れた目的]
平成26年から毎年、修学旅行において宮城県石巻市の高校との学校交流や被災地視察、震災学習を行ってきたが、今年からは原発やエネルギー問題への関心を持ってもらうため、福島県へ修学旅行先を変更した。いわき市立中央台東小学校の緑川先生と佐世保女子高校の立石先生が大学時代からの友人の縁で、今回の学校交流が実現した。

[取材内容]取材日:平成29年5月16日
高校生たちが復興応援メッセージを書き込んだ佐世保市の郷土玩具である「佐世保独楽」を、いわき市立中央台東小学校の児童たちへ贈呈し、こま回しを競う交流を行った。はじめに、高校生たちが小学生へ佐世保ごまの独特な回し方を伝授し、持参した松円幼稚園(佐世保市)園児たちの手作りによる台の上でこまを回した。
「息長勝間勝競(いきながしょうもんしょうくらべ)」というかけ声と共にこまを回し、こまが倒れて転がる度に「ああ~」という残念な声が上がったり、また「がんばれ」という歓声が上がるなど大変な盛り上がりを見せた。対戦結果は、一勝ずつの引き分けとなり、最後に佐世保女子高等学校の生徒が美しい歌声を披露し、小学生がお礼に賑やかなマーチング演奏を行った。

[生徒のコメント①]
「こまは3週間前に初めて回しはじめ、休み時間に少しずつ練習をして、やっと回せるようになった。今日、何とかこまを回すことができ、こまが回ったときの小学生の反応が素直でとても可愛かった。
いわき市にスパリゾートハワイアンズがあることは知っていたが、福島は原発事故のあった場所というイメージで、どんなところかは分からなかった。震災についてはメディアでしか学ぶ機会がなかったので、今回初めて被災地を訪れ、実際に現地の人の生の声を聞く事が出来、修学旅行で福島を訪問して良かった。いつ災害が起きるか分からないため、日頃から避難訓練など真剣に取り組み、災害グッズなど自分が必要と思うものを備えることも大事だと思った。長崎に帰ったら福島で学んだことを周りの人に伝えたい。」
(3年生 伊丹 千夏さん)

[生徒のコメント②]
「今回の交流のために3週間前に初めてこまを回す練習をした。小学生にもちゃんと教えることが出来て良かった。小学生たちは初めてこまを回したのに、上手に回すことが出来て驚いた。みんなすごく元気で、それだけで復興を感じた。
福島に来るのは初めてで、もう家がたくさん建っていて、復興も終わりに近いのかと思ったが、テレビでは見たことがないところに行き、復興に向けて頑張っている皆さんの姿がとても印象に残った。特に語り部の方や薄磯団地の住民の皆さんのお話を聞いて、苦労されているのを知り、自分たちに何か力になれることはないのかと思った。帰ってからの事後学習の報告会の際に、福島で撮った多くの写真を活用し、パワーポイントで福島を紹介したい。」
(3年生 惠方谷 玲和さん)

[先生のコメント]
事前学習で調べていた津波被害が甚大だった海岸や住宅地、慰霊碑があった所などが思っていた以上に復興が進んでいて驚いた。防災緑地や防潮堤工事など計画的な防災工事も想像以上だった。そのような中、生徒たちは津波被害の現場に実際に立ち、また語り部の方などの体験をお聞きすることにより、震災当時の悲惨な状況について身をもって感じることができたようだ。小学校での交流では、小学生の元気な姿に勇気づけられ、こちらからも福島を思う気持ちを届けることができたのではないかと思う。いわき市での滞在を通じ、今まで防災学習は他人事のように思っていた生徒が、自分だったらどうしていただろうと想像し、自分事として考えるようになったと成長を感じた。
来年度以降も、いわき市での取り組みを継続していきたい。
(立石 元庸 先生)


[写真]

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