> ニュース&トピックス > 2017.08.25(金) 11:11 1日目 東京都市大学等々力中学校が福島県で「自己発見と共生の旅」を実施。
[全日程]
平成29年6月14日から6月16日(2泊3日)
[学校名・学年・人数]
2年生 190名
[来県市町村]
1日目 福島県環境創造センター(通称:コミュタン福島)(三春町)
會津藩校日新館(会津若松市)
[取材内容]取材日:平成29年6月14日
同校が初日に訪れたのは、昨年7月にオープンした「福島県環境創造センター(通称:コミュタン福島)」。
4班に分かれ、環境創造センターの専任ガイドの案内で館内を見学しました。原発事故直後の福島第一原子力発電所を再現した模型や、自然界に存在する放射線の飛跡を見ることができる霧箱、また日本に二つしかない360度シアターでは福島の環境学習などの専門的な知識を学びました。
次に訪れたのは、会津若松市郊外の広大な地にある、白虎隊も学んだ「會津藩校日新館」。
生徒達は、移動のバス車内で、事前学習としてNHK大河ドラマ「八重の桜 ‐総集編‐」を鑑賞してきており、更に興味深く館内を見学する姿が印象的でした。
会津武士の“心構え”として会津藩士の子どもたちが学んだ「什の掟」についてや、歴史的な資料映像を見ることで、当時の武士の生き方や、会津藩の教えについて学びました。
[生徒のコメント①]
「福島の田んぼや畑など、自然が豊かでとても魅力的だと感じた。コミュタン福島では、360度シアターを実際に見たら予想をはるかに上回る迫力ある映像で見応えがあった。また、タブレット端末を使い放射性物質がたまりやすい場所や、事故直後から時間経過による変化など、最先端技術によって学ぶことができた。中でも一番勉強になったのは、ガイドさんの説明で震災当時の福島第一原子力発電所の様子や、映像を見ながら修復作業の説明を聞き、震災から6年が経っているが、復興が進んでいないところも多くあることを知った。日新館では什の掟などについて学び、もし、江戸時代に生まれていたら、自然に囲まれた日新館で勉強してみたかったと思った。訪れる前は、建物の規模や周りの環境はどのようなものかと疑問があったが、実際来てみたらとても広く、自然に囲まれており貫禄があった」
綱島碧大(つなしま あおき)君
[生徒のコメント②]
「事前学習で放射線について学んできたが、コミュタン福島に掲載されている震災当時の新聞記事を読み、福島県の野菜が摂取制限をされていたことを知ってとても驚いた。また、震災当時の放射線量がわかる色分けマップと、現在のマップを比較すると、徐々に色が薄くなっており、除染作業などによって復興が少しずつ進んでいることを感じた。放射能の被害により、自分たちの住む地域で栽培した食材を食べられなくなることはとても辛いことだと思った。そして、それを乗り越えてきた福島の人たちはすごいと改めて感じた。
日新館の訪問では会津藩の武士が周りから逆賊と言われても負けずに、白虎隊が最後まで忠義を尽くし戦った姿から、会津の子どもたちが学んだ什の掟などの教育の大切さを知った。特に江戸幕府を倒した人々はすごいと思っていたが、反対に会津藩の人たちは江戸幕府を守り捨て身の覚悟で戦ってきたことに、会津藩の偉大さも感じた」
國谷蘭(くにたに らん)さん
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