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2018.01.05(金) 08:58 取材記事(教育旅行)修学旅行で福島応援。愛媛県の松山城南高校が初めて福島県を訪れました。

会津武家屋敷

会津名物 天ぷら饅頭

会津鶴ヶ城

鶴ヶ城ボランティアガイドが案内

[日程]
平成29年12月3日から平成29年12月6日の3泊4日

[学校名・人数]
松山城南高等学校・2年生127名

[来県市町村]
猪苗代町、会津若松市、いわき市

[本県を訪れた目的]
 昨年、福島県と当協会で実施した四国への教育旅行誘致キャラバンにおいて、同校を訪問し当県での教育旅行実施をお願いしました。同校は「受けるよりは与える方が幸いである」とのキリスト教精神に立って教育を行っており、求められているのであれば、それに応えようと決まりました。特に今回訪れた会津若松市は学年主任の相澤先生が以前に新潟県長岡市に在住の際、交流のあった会津若松市の教会を通じて震災の支援を行っていたこともあり、訪問することとなりました。

[取材内容]取材日:平成29年12月4日(会津若松市)
 今回の修学旅行は、会津で歴史や文化を学び、太平洋側のいわき市では、東日本大震災からの復興について講話を聴くなど、震災学習を取り入れた行程となっている。はじめに会津武家屋敷では、それぞれの班に分かれ、会津武士の歴史や暮らしぶりがそのまま再現された空間で生徒たちは当時にタイムスリップした雰囲気を楽しみ、また、途中の休憩時間では会津名物の「天ぷら饅頭」を食べて、その美味しさについ食べ過ぎてしまう生徒もいた。
 次に訪れた会津鶴ヶ城は、クラス毎にボランティアガイドが案内し、石垣の中にあるハートの石組みを見つけると恋が叶うというエピソードに特に生徒たちが関心を示し、真剣にハートの石を捜していた。

[学生のコメント①]
「福島県の印象はひんやりとしてとても寒いと感じた。山には雪があり、迫ってきたので、とても驚いた。愛媛県では見られない景色だった。しかし、街に入り地元の人に挨拶をしたら、きちんと返してくれ、あたたかく優しく迎えてくれた。寒いけど、心はあったかいと思った。鶴ヶ城を間近で見ると教科書で知っていたのとは全く違っていて、真っ白でとても美しかった。天守閣に入ると武士が使っていた刀があり、武士の魂を感じた。福島県はとても広く、今回はほんの一部のため、もっと色々な福島を知りたいと思う」
(2年生 露口 真理子 さん)

[学生のコメント②]
「福島に来る前は東日本大震災の影響で、もっと荒れていると思っていたが、町は普段通りに生活しており、とても自然が豊かでいいなと思った。事前学習でドラマ「八重の桜」を見た時、鶴ヶ城での戦争のシーンが多く、お城は残っていないと思ったが、実際に来て鶴ヶ城を目の前にすると、どっしりとして凄くでかいなとインパクトを感じ、門を入るとしっかりとした壁が作られており、このようにして城は守らていたのかと感心した。福島県は知らないことが沢山あり、もっといろんな所に行きたくなった」
(2年生 新井 優理 さん)

[先生のコメント]
「福島県の教育旅行誘致キャラバンで校長先生が提案を受け、「求められているのだから、福島県に行こうじゃないか?建学の精神とも合致する。」と校長先生の一言で福島への修学旅行が実現した。特に会津とは同志社大との繋がりで本校が創設されていることや、会津若松城と松山城は戦国武将「加藤嘉明」が治めたことでも接点がある。私自身も牧師をしていた時に会津若松市の栄町教会にはよく伺っており、その縁で栄町教会には学校行事のクリスマス礼拝で集めた献金を使って伊予柑を送っている。そんな繋がりもあり、生徒たちには、違う文化や風土、人に接し、心に触れることを感じてほしい。そして震災からの復興という、今、この時代に関わっていなかったら知らないままで通り過ぎてしまい、距離が遠ければ遠いほど、心の遠さになっていくため、その距離感を無くし、一緒に生きている、共にいきていると生徒にも感じてほしいと思い、福島を訪問した。」
(学年主任 相澤 弘典 先生)

◎会津武家屋敷
http://bukeyashiki.com/
◎会津鶴ヶ城
http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html

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