> ニュース&トピックス > 2018.02.16(金) 17:21 千葉大学教育学部附属中学校がホワイトスクールで来県!雪国体験と震災講話で自然の豊かさと厳しさを学ぶ。
[日程]
平成30年1月29日(3泊4日)
[学校名・学年・人数]
2学年・151名
[来県市町村]
西郷村、天栄村
[本県を訪れた目的]
スキー教室を通した雪国体験で自然の豊かさを学び、福島県だから学べる震災学習では、震災に対する心構えを併せて学ぶことが出来るため、平成28年度から本県での教育旅行を再開している。
[取材内容]取材日:平成30年1月29日(会場:国立那須甲子青少年自然の家)
来県初日、まずはクラスに分かれて自由に、雪合戦や鬼ごっこなど、思う存分雪を使ったホワイトスクールを行った。
時折、雪に足をとられて転んでしまう生徒もいたが、すぐに起き上がり、無邪気に駆け回っていた。
続いて行われた学年行事では、そりリレーを開催し、雪の斜面を勢いよく滑り降り、そしてバトンタッチのために坂を駆け上がり、全力で雪国を満喫していた。終始声援と歓声につつまれ、寒さを忘れて楽しむ姿が印象的だった。
夜の宿舎では震災学習として、いわき市の大谷慶一さんによる震災語り部が行われた。
津波から逃げる壮絶な体験を力強く語る大谷さん。その気迫に、生徒たちも真剣に講話に聞き入っていた。
講話後には、生徒たちから「震災や自然災害の備え」や「防災」について質問が出るなど、生徒は東日本大震災を忘れず自分事として、その教訓を生かし、自分に何が出来るかを考えている様子だった。
最後にお礼として、生徒たちから「花は咲く」の合唱がプレゼントされた。
この日のために一生懸命練習をしてきた生徒たちの気持ちが伝わり、大谷さんが涙ぐむ場面もみられ、感謝とおもいやりの心が行き交う意義深い研修となった。
[生徒のコメント①]
「雪景色をみた時、なんてきれいなんだろう!と思った。雪の結晶まで見ることができて、地元ではできない体験がたくさんできた。
大谷さんの講話では、マニュアルだけに頼らず、その場に応じて瞬時に対応する力が大切だと学んだ。最後の合唱では、被災地で苦しんでいる方々や亡くなった方々を思いながら歌った。涙ぐむ大谷さんの表情を見て、すこしでも自分が被災地の力になれたようで嬉しかった。」
(斎藤美咲さん)
[生徒のコメント②]
「見るものすべてが雪でキラキラしている。雪合戦で雪玉があたっても痛くないほど、ふわふわで柔らかい雪質に驚いた。普段使わない筋肉を使って、楽しみながら体を動かせた。
大谷さんの講話では、当時の混乱した様子に衝撃を受けた。当時は、パニックで逃げられない人、体が不自由で逃げられない人がいたという話に、心が痛んだ。もしも自分が災害にあったらどうするか、なにができるか、常に考えていかなければいけないと実感した。」
(熊木勘太さん)
[先生のコメント]
「スキーや雪遊び、そして実際に被災された大谷さんの声を聞く。これらすべての体験と、ここに至るまでの準備や事前学習すべてが、生徒たちの生き方や考え方につながっていく。これがなければ他人事で終わっていたし、福島県で体験するからこそ、現状や課題としっかり向き合えると思う。」
(学年主任 嶌田陽一先生)
◎ふくしま観光復興支援センター(震災講話のマッチングはこちら)
TEL:024-525-4024
◎国立那須甲子青少年自然の家
http://nasukashi.niye.go.jp/
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