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2018.05.31(木) 09:00 取材記事(教育旅行)静岡県の飛龍高等学校が昨年に続いて来県!いわき市、広野町、楢葉町の現状を学ぶ。

洋上にある風車とサブステーションも観察

漁業再興を目指す久之浜漁港

緊急避難所となる、久之浜・大久ふれあい館

久之浜地区の津波被害を学ぶ

[日程]
平成30年4月26日から4月27日(1泊2日)

[学校名・学年・人数]
1学年 334名バス8台

[来県市町村]
いわき市、広野町、楢葉町

[本県を訪れた目的]
 昨年に引き続き、1年生の新入生ボランティア研修として来県。いわき市久之浜地区で津波被害を受けた地域や、原発事故に伴う避難指示が解除された楢葉町の被災時の様子・復興の現状を語り部から学び、防砂林再生のための植樹などボランティア活動を行なった。また、集団行動を通して協調性や責任感を養うことが目的。

[取材内容]取材日:平成30年4月26日(5・6号車の皆さんにご協力いただいた)
 5・6号車の生徒の皆さんは、いわき市と楢葉町を、「いわき語り部の会」の阿部忠直さんと佐藤トミ子さんに案内してもらいました。
 楢葉町の天神岬スポーツ公園では、津波被害や原発事故から再生するまちづくりについて学び、展望台から再生可能エネルギーの取組である洋上風力発電設備を眺めました。その後、廃炉作業に必要な装置の実証試験を行う「楢葉遠隔操作開発センター」、7月28日に再開予定のサッカーのトレーニング施設の「Jヴィレッジ」、「久之浜漁港」を見学。最後に訪れた「久之浜・大久ふれあい館防災まちづくり資料館」では、津波の被害状況を写真や映像を見ながら震災からの教訓を学びました。多くの生徒から、防災に対する心構えが学べてよかったとの感想が寄せられました。

[生徒のコメント①]
 「資料館には、見たことも想像したこともない写真や資料がたくさん展示されていてとても驚いた。静岡は地震があっても小さいので、あまり震災を意識したことがなかった。福島に来て、災害に対する準備を事前にすることがとても大事なことだとわかったので家族にも教えたいと思う。」
(1年生 山本 莉奈さん)

[生徒のコメント②]
 「津波後の土地はきれいに整備されているのに、新しい家があまり建っていないことに驚いた。正直、もっと復興しているかと思った。今まで津波や地震に関心はなかったが、災害について知ることができてよかった。実際に来て見たことで、気持ちにも変化があった。是非今度は家族で福島へ訪れたいと思う。」
(1年生 小宮 真緒さん)


[先生のコメント]
 「静岡県では、南海トラフ巨大地震など防災対策に取り組んでいるが、生徒たちにとっては、どこか「他人事」のように感じるところもあると思う。私自身は、東日本大震災当時、ちょうど実家のある茨城県高萩市にいたので、震度6の大きな揺れを感じた。高萩市はライフラインも甚大な被害を受け混乱した。今回生徒たちを福島へ連れていくことが決まり、自分のクラスには、当時の体験談を事前に話してきた。実際に福島へ訪れ、語り部の方から震災の話を聞くことができとても貴重な経験ができた。今回の震災学習を通して、生徒たちがそれぞれ少しでも何かを感じて成長してくれることを期待している。」
(三次 良徳先生)

[今回の訪問場所について]
・天神岬スポーツ公園
http://naraha-tenjin.net/
・いわき市地域防災交流センター久之浜・大久ふれあい館
http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1456881595229/index.html

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