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2019.03.29(金) 11:40 取材記事(教育旅行)山梨県立都留高等学校が福島県の高校生と防災・震災学習で交流しました

積極的に質問する都留高等学校の生徒

協力しながら情報を整理していく

現実的な意見がたくさん!

グループごとに復興計画を発表

[タイトル]
山梨県立都留高等学校が福島県の高校生と防災・震災学習で交流しました

[日程]
全体日程  平成31年3月10日から3月13日(3泊4日)

[学校名・学年・人数]
山梨県立都留高等学校 2学年(希望者)42名

[来県市町村]
福島市、相馬市、天栄村、三春町、広野町、楢葉町

[本県を訪れた目的]
 2日間に渡るブリティッシュヒルズでの語学研修と、本県の被災地を実際に目で確かめ、防災・震災学習を行うため来県。さらに、震災を経験した本県の高校生との合同ワークショップを通して理解を深めた。

[取材内容]取材日:平成31年3月13日(福島市:福島テルサ)

 都留高等学校の皆さんは、宿泊地の相馬市から県内の高校生3団体と交流するため、会場の福島テルサへ到着しました。初めに、コーディネーターの復興支援センターMIRAIの押田一秀さんが「今回の交流で友達同士になってください。」と挨拶。続いて、本県で活躍する高校生によるプロジェクト「福島を語る同世代のネットワークづくり」「オリジナルパフェのメニュー開発」「中国の高校生との交流からの学び」の発表がありました。都留高等学校の生徒からは、「パフェの原価はいくらか?」「中国の生徒との共通部分と相違部分は?」などの質問もあり、活発な意見交換の場となりました。
 次のワークショップでは、本県の高校生と一緒に「自分達が暮らす山梨県で南海トラフ巨大地震が起きたら」という想定のもと、巨大地震発生後の復興プランを作成しました。押田さんからは、時間の経過を踏まえながら考えることでより生活に寄り添ったリアルな復興計画が立てられると説明がありました。
 どのグループも、避難所をどこへ作るか、電気やガスのインフラが復旧するまでにどのくらい時間がかかるか、自分達には何ができるかなど、白熱した議論を繰り広げていました。最後は、グループごとに復興プランを発表し、全員で提案や意見を共有して理解を深めました。都留高等学校の皆さんからは、視点の違いも含め、より自分事として考えられるようになったとの声が上がっていました。

[生徒のコメント①]
 「今回のような本格的なワークショップは初めて。福島で実際に震災を体験した話を聞きながら、もし自分達の住んでいる地域で震災が起きたら具体的に何をすべきか話し合うことができてよかった。自分達ができる復興支援というと、ボランティアや義援金を送ることくらいと思っていたが、福島の高校生の発表を聞いて、自分達の活動を話すこと、発信することも一つの復興支援になるということに気づくことができた。」
(山梨県立都留高等学校 2年 中山 航さん)

[生徒のコメント②]
 「同じ高校生がふるさとのために自分から行動を起こしていてすごいなと思った。ワークショップでは、福島の高校生から当時どのような生活をしていたか、どのように復興してきたかを直接聞けてとても勉強になった。2日間の震災学習を通して、前向きに復興している福島の皆さんの姿に感動した。家に帰ったら、福島で見たこと、聞いたことを友達や家族へ伝えたい。」
(山梨県立都留高等学校 2年 小田中 瑞穂さん)

[生徒のコメント③]
 「都留高等学校の皆さんが、高校生活の中で一生懸命に打ち込んだ中国の高校生との交流活動を熱心に聞いてくれてうれしかった。全員が同じ高校生というこうとで、分かりやすく伝えることを心掛けた。ワークショップでは、各自意見を出し合いながら、真剣に復興計画を考え、私自身も改めて東日本大震災を振り返ることができて、とてもよい機会になった。」
(福島県立あさか開成高等学校 卒業生 松﨑 夏未さん)

[先生のコメント]
 「昨年は、宮城県石巻市と女川町で震災学習を行ったが、今年は福島の高校生と交流ができるということでとても楽しみにしていた。福島の高校生の活動発表は、エネルギーにあふれていて、自らの力で行動しているところがすばらしかった。自分の言葉でしっかりと伝えていたのが印象的で、大変参考になった生徒も多いと思う。ブリティッシュヒルズの語学研修も大変有意義だったし、これから大人へと成長する生徒達にとって、貴重で充実した研修になった。」
(山梨県立都留高等学校 久保寺 信一先生)

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