> ニュース&トピックス > 2019.06.20(木) 17:53 東京都市大学等々力中学校が福島県で「自己発見と共生の旅」を実施。
[学校名・学年・人数]
東京都市大学等々力中学校 2学年 240名
[日程]
令和元年6月12日(水)~14日(金) 2泊3日
[来県市町村]
楢葉町 天神岬スポーツ公園・楢葉中学校との学校交流
三春町 コミュタン福島
猪苗代町 野口英世記念館・宿泊
会津若松市 鶴ヶ城・日新館
[取材内容]取材日:令和元年6月14日(金) (場所:ヴィライナワシロ)
「ノブレス・オブリージュ」と「グローバルリーダーの育成」の教育理念を掲げる同校の学習旅行は「自己発見と共生の旅」をテーマに、今年も福島県で行われました。
事前学習で学んだことを活かし、実際に福島を訪れ、東日本大震災と原発事故の影響に関する現状や、野口英世の生い立ちと人物像、会津の歴史文化など様々な分野において自分たちの目で確かめていました。
取材した行程最終日は、240名が24班に分かれ、福島県で学んだことを班ごとにプレゼンテーション形式にまとめあげる作業を実施し、プレゼンテーションの中には、普段の何気ない生活が当たり前ではなく、家族や友人と過ごす時間がかけがえのないものということを発表した班や、これからも福島県を思い続けるといった内容が多く見受けられました。
各班とも、思い思いに感じたことがプレゼン内容に組み込まれており、発表の際は声の大きさや立ち位置、身振り手振りを交えた表現や視線の送り先など、細いところまで工夫された仕上がりになっており、帰校翌日に保護者を学校に招き開催される、プレゼン大会本番に向け気合が入っている様子でした。
[生徒のコメント①]
「理科で放射線について勉強し、福島県は安心安全だということを学んだ。ニュースや新聞の情報からは、福島は暗いイメージにとられがちだが、実際は自然豊かで空気が澄んでおり、きれいな県ということが第一印象だった。楢葉中学校との学校交流を通して、被災地の課題が、自分たちにとって遠い地での出来事ではなく、身近に考えていかなければならないことだと改めて感じた。野口英世記念館では「遠き落日」上下巻読んだうえで訪れ、努力家で粘り強く、本当の野口英世の偉大さを学び、素晴らしい方だと思った。今後も自分たちの生活だけではなく、震災などで苦しんでいる人や復興に向けて頑張っている人の事も心にとどめたうえで生活していきたい」
帰山 凛咲さん
[生徒のコメント②]
「福島は自然豊かで緑が溢れ、空気が美味しくて東京とは違った風景に心が落ち着く。事前学習では福島を検索すると原子力発電所の事故の情報が未だに多く表示されるため、復興途中で応援する気持ちを持っていたが、実際に足を運び、住んでいる方やホテルの方と話すとアットホームな対応で想像していたイメージと違った。楢葉中学校との学校交流では司会進行を務めるためには、どうしたら活気のある交流会を進められるか考えた。まずは自分が福島のために何を考え、どう行動することで貢献できるか日々考えていたので、交流会での「花は咲く」を心を込めて歌った。コミュタン福島の施設は放射線や原子力発電所のみならず、祭りや環境などについてもシアターで学べて非常に良かった。将来は、宣伝する職業を目指しているので、福島の豊かな自然や文化、素晴らしい地であることを発信していき、少しでも福島の力になりたいと考えている」
朝場 優作さん
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