2019.09.12(木) 10:21 取材記事(合宿)酒田南高等学校・青森山田高等学校・國學院大學久我山高等学校の陸上競技部が西郷村で合同合宿を実施！

［日程］
令和元年８月１４日～８月１８日

［学校名・学年・人数］
山形県　酒田南高等学校　１～３年　２３名
青森県　青森山田高等学校　１～３年　２１名
東京都　國學院大學久我山高等学校　１〜３年　２７名

［来県市町村］
西郷村

［本県を訪れた目的］
　トラックやクロスカントリーコース等の練習環境が充実した西郷村で体力強化を図ると同時に、他校との夏の合同合宿により、生徒間の交流を通して人間的成長を図るため来県。
　酒田南高等学校が中心となって学校を集い、平成25年から本県で合同合宿を行っている。

［取材内容］取材日：令和元年８月１６日（甲子高原こども運動広場、周辺道路）
　取材日は、日々ハードな練習が続いた後の調整日で、それぞれのコンディションに合わせた練習を行っていました。
　甲子高原こども運動広場の6レーンある400mトラックではジョギング練習が行われており、複数の学校が練習しても広々と使えるため、各校の部員たちは列を組んで一定のリズムでドラックを走行し、フォームの確認やスピード配分を行うなど真剣に監督の指導を受けていました。一方、宿舎周辺でのロードジョギングに励む部員たちは、アップダウンの変化があるコースを、各々のペースで走り込みをしていました。
　クロスカントリーコースなども利用でき、より効果的なトレーニングが期待できる県内屈指の陸上競技トレーニングエリアで、各校の部員たちはお互い切磋琢磨し高め合っていました。

［生徒のコメント①］
「地元山形は日中の気温が高く、朝夕しか練習できない。甲子高原での合宿は、日中も涼しくたくさん練習できるチャンス。自分達よりもレベルの高い学校のよいところを吸収したい。1年生は初めての合同合宿なので、ここで日本の強豪校のパワーを感じて、今後の練習の励みにしてほしいと思う」
（酒田南高等学校　３年　松浦太郎さん）

［生徒のコメント②］
「急な坂やアップダウンのあるコースは、普段の部活では体験できない合宿ならではのメニュー。脚力強化に効果的な合宿場所だと思う。他県の強豪校と一緒にトレーニングすることで、ライバル意識や競争心、そして仲間意識が芽生えた。相手を見ることで、自分の課題も見えてきて、有意義な合宿になった。」
（青森山田高等学校　３年　成田龍之介さん）

［生徒のコメント③］
「他校の生徒から、生活や陸上競技に向かう実直な姿勢や態度が、強さにつながっていることを学んだ。自分ももっと丁寧に陸上に向き合い、真剣にトレーニングに取り組みたい。この大自然の中の共同生活で結束を高めれば、より強いチームができると思うので、その意識を部員全員で共有して、きびきび行動していきたい。」
（國學院久我山高等学校　３年　伊東大翔さん）

［先生のコメント①］
「毎年、できるだけ広範囲の学校に声をかけている。合同合宿を通して、部員には井の中の蛙になることのないよう、同じフィールドに立つ人々と、広い世界を見てほしい。準高地の甲子高原で、心肺機能と脚力を強化することはもちろん、部員同士の交流で生まれる学びや気づきも大切だ。福島での経験は、地元で私が生徒に口頭で伝授するよりも、より効果的に記憶と体に残り、力に変わるだろう。」
（酒田南高等学校　監督　阿部亮先生）

［先生のコメント②］
「青森県内でトレーニングしていると、ライバルや競合の存在をあまり意識しないまま練習してしまう。しかしここに来ると、我々よりも強い選手がたくさんいるので、選手たちにも競争心が芽生える。開始2日間で部員たちはすでに筋肉痛。ここで鍛えぬいて、大会で競り合えるようになりたい。」
（青森山田高等学校　監督　河野仁志先生）

［先生のコメント③］
「甲子高原は東京に比べてかなり涼しい。学校周辺は交通量が多く、ロード練習が全くできないが、ここでは自然が生み出したコースを利用して充分に走り込め、起伏があるので筋力アップにもつながる。また温泉では疲労回復や体のケアができて、部員たちも大変満足している。東京都の高校駅伝で優勝して都大路へ駒を進めるべく、ここで集中してトレーニングに励みたい。」
（國學院久我山高等学校　監督　有坂好司先生）


◎甲子高原こども運動広場・きびたきの森トレーニングコース
https://www.vill.nishigo.fukushima.jp/kanko/sports/shisetsu/cat/