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2024.09.24(火) 19:24 取材記事(合宿)青山学院大学の国際ボランティア愛好会の学生が相馬市で合宿を実施しました

ガイドからカニの掴み方を教わる皆さん

班ごとに分かれてビーチクリーン活動

津波を減衰させるために整備された防災緑地

魚を丸ごと串に刺して、焼いて食べる浜焼き

[日程]令和6年8月9日~10日(1泊2日)
8/9  磯ガニ釣り体験、海水浴場ビーチクリーン活動、防災緑地散策、浜焼き体験
8/10  相馬双葉漁協車窓視察、語り部講話(相馬市鎮魂祈念館)、消防団慰霊碑・防災備蓄倉庫視察、浜の駅松川浦
※8月9日に実施した磯ガニ釣り体験、ビーチクリーン活動、防災林散策、復活の浜焼き体験を取材させていただきました。 

[学校名・学年・人数]
東京都 青山学院大学 SHANTI SHANTI国際ボランティア愛好会1年~3年、33名

[取材内容]
 青山学院大学の「SHANTI SHANTI国際ボランティア愛好会」は、海外の貧困地域での住居建築活動のほか、国内では被災地復興ボランティアや地域活性化のためのイベント企画などの活動を行っています。今回は震災学習とエコツーリズムを目的に、学生33名が1泊2日で相馬市を訪れ、初日は海水浴場でのカニ釣りとビーチクリーン活動の後、防災緑地を散策し、夜には松川浦名物の浜焼きを体験しました。
 昼過ぎに原釡尾浜海水浴場に到着した一行は、まず磯辺でカニ釣りに挑戦。この日ガイドを務めた松川浦ガイドの会の久田浩之さんと管野雄三さんからカニ釣りの方法を教わると、岩の隙間に生イカを付けた針金を垂らして釣りを楽しみました。餌の付け方や釣り場選びに試行錯誤しながら、普段は触れることのできない自然を満喫した様子でした。
 その後は海水浴区域で班ごとにビーチクリーン活動を行いました。トングとゴミ袋を持って浜辺を歩き、漂着したペットボトルや捨てられた空き缶、プラスチックごみなどを拾い集めました。ゴミ袋がいっぱいとなると、学生からは「ゴミが多いのは海水浴場に賑わいが戻った証拠。きれいにすることで地域に貢献できていればうれしい」との声が上がりました。
 清掃後には災害危険地区に指定された土地にクロマツを植林した海岸防災緑地を歩きました。相馬市観光協会の遠藤美貴子さんから、震災前は住宅や店舗が立ち並ぶ場所だったことや、震災後に人の居住が制限された後も公園を整備して市民の心の拠り所として機能していることなどを聞きながら緑地内を歩きました。
 夜はリニューアルオープンしたばかりの「遊学の宿いさみや」で浜焼き体験をしました。はじめに松川浦ガイドの会から松川浦と浜焼きの歴史と、震災により一度は途絶えた浜焼きの伝統を取り戻すための10年間の活動について伺いました。その後の浜焼き体験では自分たちでカレイ、イカを串に刺して焼き上げ、松川浦の海の幸を堪能。この日は天気にも恵まれ、相馬市の夏の魅力を満喫しました。

[学生のコメント①]
「2年前にも相馬市に合宿で訪れているのですが、企画段階から相馬市観光協会の方が助言をくださるなど、受け入れ体制が整っていて大変助かりました。私自身は相馬市に来たのは2回目ですが、今回はビーチクリーン活動の時に海水浴場で遊んでいる地元の子どもたちがたくさんいて、震災のときはまだ生まれていなかった子たちも相馬市で大きく育っているというのを見られたことで、復興が進み、新しい生活が営まれているのだということを感じられてよかったです。また、夜の浜焼きはとても楽しかったです。ガイドの方たちもすごく距離が近くて楽しい方たちですね。地元の方たちと触れ合うことも貴重で体験できてよかったです。」
(嶋田 雄陽さん 3年)

[学生のコメント②]
「私は福島県に来たのは初めてなのですが、東京では見られないような雄大な自然にまず圧倒されました。今日一日で一番印象に残っているのが防災緑地を歩いたことです。どこに津波が来て、どのように波が流れていったのか説明を受けながら実際の場所を歩いたのですが、かなり内陸の方まで津波が来たことを目の当たりにして衝撃を受けました。防災緑地というものも初めて知ったのですが、植林の見栄えがすごくよいうえ、それが防災にも繋がるというのが画期的なアイデアだと思いました。浜焼きは初めての経験だったのですが、ここで獲れた魚がすごくおいしいのと、ガイドの皆さんが気さくな方が多くすごく楽しかったです。東京に戻ったらまずは友達や家族に松川浦の賑わいを伝えたいと思います。」
(朱宮 康平さん 1年)

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