会津のマッターホルンあるいは会津の怪峰と呼ばれる標高僅か828mの蒲生岳。地上から一気にせり上り、息をのむほどだ。急登あり、岩峰あり、展望ありと、小さい山ながら、魅力溢れる山である。この山では岩場の通過があり軽率な行動は事故に結び付くので慎重に行動したい。初心者は経験者の同行が望ましい、中級向けのヤマである。
蒲生岳春はカタクリに埋まる
国道252号線に大きな登山用駐車場があり、ここから歩き出す。只見線線路を渡って道標にしたがって細い山道に入る。すぐに森を抜けて急登が始まる。登山道はほとんど一直線に登っているので苦しい。岩峰群の基部からは、ロープや鎖を交えた道となり、慎重に登ろう。鼻毛通しの岩場を越え、岩峰帯を左手に見るようになれば、ひと登りで山頂である。山頂からの眺望は、浅草岳や会津朝日岳など会津の山では名の通った峰々を始め、三角形の笠倉山、柴倉山、鷲ヶ倉山、眼下にはゆったりと流れる只見川などが眺められる。下りは登り以上に慎重に行動しよう。
駐車場 - [5分] - 久保登山口 - [45分]- 分岐点 - [35分] - 蒲生岳 - [35分] - ブナ交流広場 - [30分] - 小蒲生岳登山口 - [15分] ‐ 久保登山口 - [5分] - 駐車場
JR只見線 会津蒲生駅
・磐越自動車道 会津坂下ICから約1時間20分
・関越自動車道 小出ICより約1時間40分
蒲生岳登山口駐車場 30台
駐車場の向いの集会所のトイレが利用可能
なし
会津坂下ICすぐセブンイレブン会津坂下IC店と、国道252号線にファミリーマート会津柳津町店
会津蒲生駅周辺には無し
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温泉
只見町のお隣、金山町に位置する大塩温泉は源泉温度が38.6度というぬるめのお湯。ゆうゆうと流れる只見川を眺めながらゆったりと入るのに最適。青みがかった濁り湯で泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
温泉
只見駅から徒歩10分にある入浴施設。2011年の豪雨災害で源泉設備が故障したため、現在は温泉ではなく沸かし湯だが、施設はリニューアルしたばかりで真新しい。木の香りがする浴室とサウナ、レストランがある。有料で個室休憩も可能。
観光スポット
長岡藩家老であり、只見町塩沢で亡くなった河井継之助。司馬遼太郎の歴史小説「峠」の主人公でもある。継之助が息を引きとった部屋がそのまま移築されているほか、継之助や戊辰戦争にまつわる貴重な資料が展示されている。
グルメ
糖度が高く、しっかりとした食感が特徴のトマト。7月下旬~10月上旬に生のトマトが入手できるほか、このおいしさを閉じ込めたジュースが通年で手に入る。また、只見町は町内の食材を加工した商品の地域ブランド「只者じゃない」シリーズを展開し、その中にも南郷トマトを使った商品がある。