吾妻連峰の最高峰である西吾妻山。西吾妻へは、グランデコスノーリゾートのゴンドラを利用すると標高1,400mから歩き出すので、比較的簡単に登ることが出来る。コース前半はオオシラビソ、コメツガを中心とした亜高山樹林帯をたどり、コース後半は森林限界を越えてお花畑の湿地帯が点在する穏やかな稜線歩行となる。
赤い屋根が目印の西吾妻小屋
ゴンドラ駅からブナの点在するゲレンデを抜け、オオシラビソ森の長い登りに耐える。オオシラビソも丈が低くなれば西大顛山頂は近い。山頂では360度の展望が得られ、この山頂でも十分に満足できる。ここから尾根伝いにお花畑の中を下るが、道はガレて足元が悪いので注意して通過のこと。コルから再び登り終えると湿地帯の木道歩きとなる。周囲には高山植物の花々は可憐に咲く。チングルマ、イワイチョウ、ワタスゲ、モウセンゴケ、ヒナザクラ、ミヤマリンドウ、モミジカラマツ、ミツバオウレン、シャクナゲなど季節で楽しめる。登りが収まれば、西吾妻小屋は近い。小屋の周辺は湿地帯となっており、木道やロープの張られた道となるので、外れないように歩きたい。ここから木道をたどれば、オオシラビソの森に入り静かな山頂となる。とても2,000mを越えた山頂とは思えない。帰路は往路を戻るが、ゴンドラの運行時間(最終便)に遅れることのないよう注意したい。
ゴンドラ山頂駅登山口 - [20分] - 森林入口 - [90分]- 西大巓 - [40分] - 西吾妻小屋 - [10分] - 西吾妻山 - [50分] - 西大巓 - [90分] - ゴンドラ山頂駅登山口
JR磐越西線 猪苗代駅 - [東急ホテル・バス]- グランデコスノーリゾート- ゴンドラ山麓駅(パノラマ・ゴンドラ15分)ゴンドラ山頂駅登山口
グランデコスノーリゾートゴンドラ利用の場合、JR猪苗代駅前から裏磐梯グランデコ東急ホテル行きバスを利用できる。要予約。
問合せ・予約先:裏磐梯グランデコ東急ホテル TEL 0241-32-3200
裏磐梯グランデコ東急ホテル
磐越自動車道 猪苗代ICより約40分
グランデコスノーリゾート駐車場 100台
登山口にあり、西吾妻小屋にもトイレあるが宿泊者もしくは緊急時利用に限る
西吾妻小屋・水場なし
国道115号線 セブンイレブン猪苗代バイパス店/ローソン 猪苗代三郷店
西吾妻山への旅のレポート掲載中!
ぜひご覧ください。
温泉
五色沼自然探勝路から3分のホテル「裏磐梯レイクリゾート」の温泉を日帰りでも利用できる。鉄分が豊富な湯のため、湧出時は無色透明だが空気に触れると赤褐色の濁り湯となる。天然の保湿成分といわれる「メタケイ酸」を多く含み、美肌効果も。
観光スポット
秋元湖へと流れ込む中津川にある溪谷。遊歩道があり、渓谷まで下りることができる。溪谷の岩肌は明るい灰色を帯び、夏は緑が美しく、秋は裏磐梯でも屈指の紅葉スポットとして人気。
観光スポット
裏磐梯の湖沼群でもっとも大きな桧原湖を遊覧船で楽しみ、湖面から周りの山々を見上げるのもおもしろいだろう。桧原湖に浮かぶ大小の島々をめぐりながら進むコースが人気。乗船所は「裏磐梯物産館」の向かい。
グルメ
山塩とは大塩裏磐梯温泉の温泉水を焚いて煮詰めてつくる塩。この塩を使ったラーメンを飲食店や道の駅で食べられる。海水からつくる塩とは一味違い、ミネラルが豊富でまろやかな味わい。
グルメ
標高800m以上の高地でしか栽培できない豆。裏磐梯高原の特産品で白色と赤色の豆がつくことから縁起物とされている。豆そのもののほか、甘く煮た缶詰などの加工品も販売されている。