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2015.03.18(水) 09:12 取材記事(教育旅行)熊本県の八代白百合学園高校が福島市などで修学旅行を実施!

歓迎の様子

第一原発事故と放射線について学ぶ

震災講話

左から髙木さん、岩田さん、木村さん

 熊本県の八代白百合学園高校の1年生124名が、平成27年3月2日から6日までの4泊5日の日程で郡山市、福島市、いわき市などで修学旅行を実施しました。
 修学旅行2日目となる3月3日、本県入りした生徒たちは、郡山市内の「福島県農業総合センター」で食品の放射線モニタリング検査の様子を見学し、福島県産の食品が厳しい検査を受けた上で出荷されていることに驚いている様子でした。
 その後、福島市内の「コラッセふくしま」に到着した一行は、地元のマスコットキャラクター「ももりん」や「八重たん」、観光関係者などから盛大に歓迎を受け大変喜んでいる様子でした。
 生徒たちは、環境省と福島県が共同で運営している「除染情報プラザ」のアドバイザー青木仁氏から原発事故に伴い避難指示が出されている地域の現状や除染の方法などの専門的な話に真剣な表情で耳を傾けていました。また、「カリタス原町ベース」(カトリック教会)のシスターである畠中ちあき氏から、本人が被災者でありながら現在もボランティア活動を行っていることや、震災当時の被災地の様子の講話を聴きました。
 生徒会副会長の岩田都鼓(みやこ)さんは「放射線について知らないことが多かったので、不安に思うこともあったが、今日の講話を通して福島の安全性を理解した。今後は自ら福島について調べ、真実を家族や友人に話したい」と語ってくれました。また、高木和佳乃さんは「原発事故の影響で苦しんでいる人の気持ちを理解し、少しでも力になれる努力を心がけていきたい」と話していました。木村梨藍(りらん)さんは「福島県の食べ物が世界一安心できることが分かった。熊本県に帰って、福島県産の食材が売っていたら積極的に購入し、支援に繋がればいいと思う。大人になったら再び福島県を訪れ、今とこれからの復興の様子を比較したい」と話してくれました。
 同日夜、宿泊先の北塩原村のホテルでは、被災者を避難所として受入していた当時の話を聴き、翌日はいわき市で被災現場を視察するなど震災学習を実施しました。

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