> ニュース&トピックス > 2016.02.12(金) 11:08 常陸太田市立金砂郷(かなさごう)中学校の皆さんがスキー教室・震災学習で福島県を訪問!
平成28年1月20日から22日の3日間、茨城県常陸太田市立金砂郷中学校の1年生102名が、スキー教室と震災学習のため猪苗代町を訪れました。スキー教室が行われた箕輪スキー場では、生徒たちはインストラクターの指導の下、徐々にコツをつかみ、笑顔を見せながら、スキーの醍醐味を満喫していました。
1学年主任の清水洋美先生は「福島県は茨城県から近く、アクセスが良い。良質なパウダースノーのゲレンデで、気持ち良く滑ることができた。昨年度も猪苗代町を訪れたため、旅行の行程もスムーズに立てることができた。生徒たちには、スキー教室を通して親睦を深めてほしい」と話していました。
取材に訪れた21日はスキー教室の後、震災語り部による講話が行われました。いわき市沿岸部の薄磯地区に住んでいる語り部の大谷慶一さんは、津波が押し寄せ一刻を争う恐怖の中で、とっさに判断することの重要性や人命の尊さ、震災の教訓について、体験を踏まえながら具体的に説明し、生徒たちはメモを取りながら、真剣な眼差しで聞き入っていました。
生徒の池﨑愛玲那さんは「震災では、一瞬の判断が生死を分けてしまうことが怖いと思った。いざという時のため、正しい判断力を身につけたい」同じく生徒の海老根圭太さんは「大地震や大津波がきた時、自分だったらどうするかを考え、これから避難訓練などでは様々な災害のケースを想定して、集中して取り組みたい」など、生徒たちは災害への意識が高まり、真剣な表情で語ってくれました。石川洋治教頭先生は「津波の被災体験を聞いて、生徒たちも衝撃を受けただろう。反面、語り部の大谷さんの話にはとても惹き付けられていた様子だった。たくさんの犠牲があった東日本大震災だが、今回の語り部講話を通して、自分の命は自分で守るという教訓を残してくれた。津波だけでなく、様々な災害で今回の震災の教訓を忘れないでほしい」と感想を述べられました。
生徒たちはスキー教室を通じて、福島県の雄大な自然を存分に満喫し、震災講話では、貴重な体験から教訓を学び、これからの未来について考えた貴重な機会となりました。
○箕輪スキー場について
http://www.ski-minowa.jp/
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