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2018.07.12(木) 15:16 取材記事(教育旅行)佐渡市立二宮小学校が修学旅行で大熊町立大野・熊町小学校と交流しました

息の合った和太鼓の演奏で歓迎

二宮小学校の発表の様子

みんなで進化じゃんけん!

寄せ書きの交換をしました

[日程]
全体日程  平成30年6月7日から6月8日(1泊2日)

[学校名・学年・人数]
佐渡市立二宮小学校 6学年 43名
大熊町立大野小学校・熊町小学校 全学年 19名

[来県市町村]
会津若松市

[本県を訪れた目的]
 佐渡市立二宮小学校は、会津若松市での修学旅行に復興支援・社会貢献活動を取り入れており、これまで、大熊町から会津若松市へ避難した町民の仮設住宅訪問やものづくり工房でのボランティア活動等を実施。今年は、児童同士の繋がりを持ちたいと大熊町立大野・熊町小学校と交流を行った。
 
[取材内容]取材日:平成30年6月7日(会場:大熊町立大野小学校・熊町小学校体育館)

 大熊町立大野小学校と熊町小学校は、廃校になった会津若松市旧河東第三小学校を借り受け、2校一緒に学んでいます。震災当時400名近くいた児童も、現在は全校生合わせて19名となりましたが、元気に学校生活を送っています。当日は、5~6年生10名が和太鼓を演奏して、佐渡市立二宮小学校の皆さんを歓迎しました。
 続いて、大野小学校の加村育夫校長から「東日本大震災と第一原発の事故で避難した際に、新潟の方達に受入れていただき大変お世話になりました。こうして皆さんとお会いできてうれしいです。今日は3校の皆さんが理解し合える楽しい時間にしましょう」と挨拶があり、交流会がスタートしました。
 はじめに、授業で「放射線教育とふるさと創造学」の勉強をしている大野・熊町小学校の皆さんが、震災前の大熊町の様子や避難の経緯、会津若松市での暮らしを説明しました。二宮小学校からは、佐渡市の自然、伝統、文化、祭りをクイズ形式で紹介し、お互いがどのようなところに住んでいるかを学びました。
 それぞれのふるさとを理解し合ったところで、二宮小学校から、短時間でたくさんの人と仲良くなれる「進化じゃんけん(二宮小学校児童が発案)」の提案があり、佐渡市なら「トキ」、会津若松市なら「赤ベコ」のように、県を代表する有名なものをジェスチャーしながらじゃんけんをして、一気に児童らの距離が縮まり大変盛り上がりました。
 最後に、二宮小学校からクッキーのプレゼント、大野・熊町小学校から色紙のプレゼントがあり、寄せ書きを交換して約1時間30分にわたる交流会が終了しました。初めは緊張していたものの、後半はあっという間に仲良くなった3校の皆さん。楽しい思い出づくりができた貴重な機会となったようです。

[児童のコメント①]
「進化じゃんけんでは、たくさんの友達とじゃんけんできて楽しかった。修学旅行で福島の友達ができたことがうれしい。震災の話を聞いてせつなくなったが、元気に暮らしていてすごいと思った。今日のことを家族にも教えてあげたい。」
(佐渡市立二宮小学校 岩崎 博雅 さん)

[児童のコメント②]
「今日の発表は、少しでも佐渡のことをわかってもらいたくて一生懸命練習してきた。大熊町の太鼓も発表もすごく上手だった。プレゼントしたトキの絵が描いてあるクッキーは、去年、二宮小学校のみんなで田起こしから育てたお米を文化祭で売ったお金で買ったもの。喜んでもらえてとてもうれしかった。」
(佐渡市立二宮小学校 森本 璃子 さん)

[先生のコメント]
「大野・熊町小学校の皆さんの迫力ある和太鼓の大歓迎には、とても感動しました。私も中越地震が起きた時、2週間車で過ごした経験があり、福島の方達に助けていただきました。佐渡に住んでいても福島のために何かできることを取り入れたいと思って、2年前から修学旅行で大熊町の方と交流を持たせていただいています。今回、また一つ佐渡と福島の絆が築くことができて感謝しています。今日の出会いを大切に、いつかまた会える日を楽しみにしています。」
(佐渡市立二宮小学校 深澤 隆司校長)

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