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2018.07.17(火) 17:50 取材記事(教育旅行)岡山県立瀬戸南高等学校が修学旅行でいわき市を訪れ、震災学習を行いました

「いわき語り部の会」大谷慶一さん

歌とマッサージのプレゼント

8つのグループに分かれて意見交換

最後にみんなで記念撮影

[日程]
全体日程  平成30年6月19日から6月22日(3泊4日)
そのうち福島県滞在は6月19日~20日の2日間

[学校名・学年・人数]
岡山県立瀬戸南高等学校 2学年 160名

[来県市町村]
いわき市

[本県を訪れた目的]
 昨年に引き続き、いわき市で震災学習を実施。昨年よりもさらに深く学びたいと、先生も生徒も事前学習をしっかり行ってから来県した。岡山県では、南海トラフ地震での被害が想定されることから、震災時に自分の命を守る手段と、被害に遭った方達に何ができるかを学ぶことが目的。

[取材内容]取材日:平成30年6月19日(いわき語り部の会のガイドの様子と豊間団地での交流取材)

 「4日間の行程中、今日の震災学習が一番の目的」と、同校主任の妹尾裕介先生。はじめに、「いわき語り部の会」の方々がバス4台にそれぞれ乗車し、津波被害の大きかった豊間・薄磯地区を回りながら震災当時から現在の様子を聞きました。語り部からの、自分の命は自分でしか守れないことや、普段から地震が起きたらどのような行動をとることが大切かなどの教えを、一人ひとりが自分の問題として受け止めていました。
 引き続き、園芸科学科と生物生産科の122名は、潮風に強いクロマツの植樹ボランティアを実施。生活デザイン科の38名は、災害公営住宅豊間団地の皆さんと交流をしました。生活デザイン科の保育類型と福祉類型の専攻をいかし、歌の発表に合わせた生徒たちによるマッサージタイムや、持参した手作りの巾着のプレゼントがありました。
 団地の皆さんも最後の生徒たちと意見交換をする場ではすっかり打ち解け、別れの際は、名残り惜しそうにいつまでも手を振っていました。

[生徒のコメント①]
「中学校の修学旅行では長崎へ行って平和学習をした。高校でも福島で震災学習ができて貴重な経験ができた。グループで話をした時、「最近一番うれしかったこと」を質問したら、豊間小中学校での合同運動会の話題が出た。大変なことがあったのにとても前向きですごいと思った。私達ともとても上手にコミュニケーションをとってくれて、すごく盛り上がってほっとした。」
(2学年 生活デザイン科保育類型 浮田 葵 さん)

[生徒のコメント②]
「今日の発表は、みんなで一生懸命練習してきたので喜んでもらえたらうれしい。その後のグループに分かれて、直接地元の方へ震災の質問をする時は、どこまで聞いてよいのか正直悩んだ。思い切って素直に聞いてみたら、皆さん快く本当の話をしてくれた。「自分の命は自分で守る」ことの大切さを学ぶことができて本当によかった。
(2学年 生活デザイン科保育類型 中村 優花 さん)

[先生のコメント]
「今年度の修学旅行の一番の目的は、いわき市で被災した方と交流しながら意味のある震災学習を行うこと。生徒達は、東日本大震災当時小学生だったので震災のことはメディアでの報道しか知らない。私も実際に語り部の大谷さんの実体験を聞いて、胸が熱くなった。生徒たちもきっといろいろな感情が生まれたと思う。一人ひとりが岡山に戻ってからの生活にどういかしてくれるか期待している。」
(岡山県立瀬戸南高等学校 主任 妹尾 裕介先生)

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