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福島県教育旅行メールマガジン 2018年8月発行 vol.172

【1】埼玉県の立教新座高等学校馬術部がいわき市で合宿を行いました
 
 数々の競技大会やインターハイへ出場し、優秀な成績を収めている立教新座高等学校馬術部。いわき市にあるヘレナ国際乗馬倶楽部は、日本最大級の乗馬施設があり、オリンピック日本代表のインストラクターがいるなど、技術向上に最適な環境であることから、今回福島で合宿を行いました。

 先生・生徒のコメントや旅行の様子など詳細については、下記URLよりご確認ください。

◎ふくしま教育旅行
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=503

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【2】アメリカの高校生が来県!会津の歴史学習と喜多方の農家民泊体験を行いました
 
 日本政府が推進する国際交流事業の一環で、日本の文化や生活を体験して、より日本を理解し、日本の魅力等を積極的に発信していただくことを目的とした「KAKEHASHI Project」(対日理解促進交流プログラム)が福島県にて行われ、会津若松市と喜多方市を訪れました。

 先生・生徒のコメントや旅行の様子など詳細については、下記URLよりご確認ください。

◎ふくしま教育旅行
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=502

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【3】相馬市の学びのコンテンツに注目! 要望に合わせたオーダーメイドの行程づくりが好評です
 
 相馬市は、東日本大震災で多くの観光資源が失われましたが、新たに「相馬観光復興御案内処」を設置。観光情報の提供や宿泊場所の調整とともに、観光案内スタッフが、震災後にオープンした施設等の説明や案内をするサービスも行なっています。当協会の教育旅行推進委員で、福島県の教育旅行回復に向けて日頃から尽力している、相馬市観光協会の遠藤美貴子さんに取り組みを聞きました。
 「震災後、相馬市では行政と民間が協力して観光復興に取り組んでおり、教育旅行の受入も大切な一つです。相馬市はコンパクトに観光施設が集まっているので、班別行動にも適しているんですよ。震災学習(子供たちの心に響く語り部さんのお話)・防災学習だけではなく、美しい海の魅力を満喫できる自然学習もできますし、再生エネルギーを学べる関連施設も増えています。また、甲冑(かっちゅう)着付け体験を含む歴史学習等、学校の要望に合わせたオーダーメイドの行程づくりが好評です。」と遠藤さん。
 加えて、同市はスポーツ施設が充実しており、冬でも温かく、降雪も少ない温暖な気候のためスポーツ合宿を活用した交流人口の拡大を目指しています。「東日本最大級の規模を誇るパークゴルフ場や、震災後、福島県フットボールセンターとして再整備された相馬光陽サッカー場があり、合宿での利用も増加傾向にあります。」と、遠藤さんも積極的にPRしています。
 震災後、さまざまな学びのコンテンツが誕生している相馬市。復興に向けて力強く歩む同市の教育旅行に注目してください。

◎相馬市観光協会
http://soma-kanko.jp/about/

◎相馬観光復興御案内処
http://www.city.soma.fukushima.jp/kanko/goannaidokoro/
※復興視察コースは、防災施設、復興・鎮魂、和風建築物、スポーツの4つを設定
※10名以上の団体、要予約

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【4】★体験プログラムニュース★ ボランティアガイドと国指定史跡「小峰城跡」を見学しました
 
 白河市は、みちのくの玄関口「白河関跡」や、「白河小峰城」、日本最古の公園と言われる「南湖公園」など見どころが多く、今も多彩な伝統行事や文化が人々の暮らしに息づいた歴史のまちです。今回は、観光ボランティアガイド「ツーリズムガイド白河」に国指定史跡「小峰城跡」を案内していただきました。

★体験して★
 今回、ガイドをしてくださったのは、大竹五郎さん。元白河市職員で、小峰城を熟知したベテランのガイドさんです。
 はじめに歴史の振り返りから。小峰城は、江戸時代の初め、初代白河藩主となった丹波長重が4年の歳月を費やし築城した平山城(ひらやまじろ)で、石垣を多用しています。戊辰戦争の白河口の戦いで大部分が焼失、落城しましたが、江戸時代の絵図に基づき、平成3年に三重櫓、平成6年に前御門が木造で復元されました。
 復元天守は、昭和期に多数造られましたが、みな鉄筋コンクリート造でした。三重櫓は木造復元された最初のもので、数少ない木造復元天守のひとつです。
 小峰城を訪れるのは、約4年ぶりです。当時は東日本大震災で崩落した石垣の修復工事中で立ち入り禁止。フェンスに囲われた光景に心が痛みました。その姿が強く印象に残っていたので、修復を経て目の前に現れた見事な石垣と三重櫓が青空に映えてとてもきれいで感動しました。
 大竹さんによると、崩落した石は約7000個にも及びましたが、現在石積み工事は完了し、石垣の解体調査も約8割進んでいるとか。「文化財の修復は、元の姿に忠実に戻すことが原則。石垣の修復は、ひとつひとつの石に番号を付け、震災前の写真と照らし合わせ位置を特定し、元の位置に積み戻していく作業が続きました」と、再生への道のりを教えてくれました。
 また、この修復の経験は、熊本地震で深刻な被害を受けた熊本城の石垣修復にいかされ、市職員を熊本へ派遣し、アドバイスや情報交換を行っているそうです。
 堂々とした作りの前御門をくぐり、いよいよ平成27年から公開が再開された三重櫓へ。とても急な階段の両側には縄が取り付けられており、つかまりながら慎重に上ります。内部はそこまで広くはありませんが、忠実に再現されており、櫓は戊辰戦争の激戦地となった稲荷山の杉の木材を使用したことから、鉄砲玉の痕跡も見ることができました。
 今回、大竹さんからの今まで知らなかった歴史や、復元時の裏話なども交えた話では、新たな発見がたくさんあり、ガイドさんが同行するとよりおもしろく感じました。今年は戊辰戦争から150年の節目の年。白河の歴史へぜひ触れてみてはいかがでしょうか。

◎国指定史跡「小峰城跡」
定休日 12月29日~1月3日
入場料 無料
駐車場 あり
http://shirakawa315.com/sightseeing/komine.html

◎白河観光物産協会 観光ボランティアガイド「ツーリズムガイド白河」
http://shirakawa315.com/voluntee/
※ガイド料は無料(ただし交通費、昼食の手配がかかる場合もあり)。詳しくはお問合せください。