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2019.03.26(火) 09:00 取材記事(教育旅行)長崎県の活水高等学校が修学旅行で来県。震災学習とスキー体験を行いました

震災からの時間と歩みに耳を傾ける生徒達

第一原発の事故の様子を学ぶ

放射線測定器で実際に測定体験を行う

再生可能エネルギーについて学ぶ

[日程]
平成31年2月26日~3月1日
そのうち福島県滞在 2月26日~28日

[学校名・学年・人数]
長崎県 活水高等学校 2年 141名

[来県市町村]
三春町・猪苗代町

[本県を訪れた目的]
 本県ならではの福島県環境創造センター交流棟(コミュタン福島)で放射線や環境について学び、猪苗代町の箕輪スキー場でスキー体験を行うため修学旅行で来県した。

[取材内容]取材日:平成31年2月26日

 生徒達は、県内最初の見学地として、原子力災害を経験した福島県の現状や放射線について学ぶことができる施設「福島県環境創造センター交流棟(コミュタン福島)」を訪れました。まず、大型映像や原子力発電所模型で本県の原子力災害との闘いや復興へ向けた歩みなどについて学びました。生徒達にとって、初めて知る内容も多く、皆さん熱心に見入っていました。
 続いて、福島の環境の回復について県産農林水産物の放射能検査結果や、県内の空間放射線量などを数値やパネルで学びました。また、原子力に替わる再生可能エネルギーや循環型社会について考える「環境創造ラボ」では、持続的に発展可能な社会に向けて「自分にできること」「みんなでできること」を考えました。
 放射線について学ぶ「放射線ラボ」では、ガイドの分かりやすい説明を受け、展示やさまざまな装置に触れながら、放射線に関する理解を深めていました。生徒達からはもっと時間をかけて学びたいという声も挙がっていました。

[生徒のコメント①]
 「福島県に来るまでは、ニュースなどで見た震災のイメージが強く、全域で瓦礫や倒壊した建物が未だにあるのかと思っていた。コミュタン福島へ来て、周りに自然がとても多く、建物もきれいなため本当に地震があったのかと思うほどであった。今日、震災と原発事故について学んで、再生可能エネルギーへの取り組みに興味を持った。福島県内を移動する際、太陽光パネルや風力発電などがあればぜひ実物を見てみたい。」
(2年生 村田 木実さん)

[生徒のコメント②]
 「震災後の復興や風評被害について関心があり、いろいろなメディアなどで情報を得ていた。福島県の皆さんの努力で除染や食品の検査などが徹底されていることを知っていたので、以前から安全なイメージを持っている。今日は、メディアからの情報だけでなく、自身の目で見て、学習したことでより見識を深めることができた。もし周りで不確かな情報に惑わされている人がいれば、正確な情報を伝えて、風評を払拭できればと思う。」
(2年生 川原 萌夏さん)

[先生のコメント]
 「昨年に引き続き、福島県で教育旅行を実施した。長崎県は広島県とともに原爆の被害を受けた県である。福島第一原子力発電所の事故の被害を受けた福島県は、原爆を風化させてはいけないという思いを持ち続ける長崎県のように、非常に重要な役割を担う場所だと考える。原爆投下当時の長崎を知らない現代の生徒達にとって、今、直面している放射能や原子力についてきちんと学習することは、長崎で学ぶ生徒として必要だと考えている。スキーも九州ではなかなか経験できないので、今回の機会が新しい自分を発見するきっかけになればと期待している。」
(石村 直義先生)

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