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2019.07.12(金) 08:54 取材記事(教育旅行)札幌市立福井野中学校が修学旅行で初めて来県。震災学習と歴史学習を行いました

鶴ヶ城を背景に記念撮影

小池さんの“職人の技”に注目!

班ごとにあわまんじゅう作り体験

赤べこの絵付け体験

[日程]
全体日程 令和元年6月2日から6月4日(2泊3日)

[学校名・学年・人数]
札幌市立福井野中学校 3学年 90名

[来県市町村]
いわき市 スパリゾートハワイアンズ宿泊
三春町 コミュタン福島
会津若松市 鶴ヶ城
柳津町 福満虚空蔵尊圓藏寺、つきみが丘町民センター
猪苗代町 野口英世記念館、ホテルリステル猪苗代宿泊
 

[本県を訪れた目的]
 今年度は震災と原発事故を経験した福島県ならではの震災学習と会津の歴史学習を行うため初めて来県した。同校は、これまで岩手県陸前高田市や宮城県気仙沼市を訪れ、被災地での教育旅行を行っている。

[取材内容]取材日:令和元年6月3日(月)

 午前中は、三春町にあるコミュタン福島で本県の現状と放射線について学び、午後からは、鶴ヶ城を中心とした会津の歴史学習を行いました。続いて「赤べこ発祥の地」柳津町を訪れ、日本三大虚空蔵尊の「福満虚空蔵尊圓藏寺」を参拝した後は、無病息災を願う縁起物の赤べこの絵付け体験と同町の名物・あわまんじゅう作りを体験しました。
 赤べこ絵付け体験会場では、皆さんしんと静まり返った中で絵付けに集中。思い思いに好きな模様や言葉を描いて、表情豊かなオリジナルの赤べこを作っていました。
 一方のあわまんじゅう作り体験では、小池菓子舗の小池一成さんから指導を受けました。小池さんは、昔、ある住職が災害に「あわ」ないよう粟でまんじゅうを作って寺へ供えたことが由来になったことなどを話しながら手際よく次々と作り、その様子に歓声が上がっていました。

[生徒のコメント①]
 「新選組のアニメを見たことがきっかけで、会津の歴史、幕末時代に興味を持った。特に新選組の沖田総司が好きで、今回会津へ来ることができてうれしい。鶴ヶ城の見学をしながら、いろいろと当時のことを想像できて楽しかった。」
(3学年 菊地 春陽さん)

[生徒のコメント②]
 「昨日からもりだくさんの内容でとても充実している。本州へ来るのも、北海道新幹線も初めてなので、移動時間が気にならないくらいあっという間で楽しかった。もの作りが好きで、赤べこの絵付けとあわまんじゅう作りがとても楽しく、よい思い出になった。あわまんじゅうは、ぷちぷちとした食感がおもしろくておいしかった。」
(3学年 加賀 零也さん)

[生徒のコメント③]
 「コミュタン福島の全球型ドームシアターは映像もきれいで迫力があってすごかった。福島から正しい情報を発信しているのに、風評が広がってしまうというのが残念。社会問題に関心があるので、震災を経験した福島へ来て、自分の目で見ることができたのはとても貴重な経験になった。」
(3学年 藤井 森良さん)

[先生のコメント]
 「札幌にいると、我々は報道やネット等で東日本大震災について情報を得ることがほとんどだが、中でも福島についてはまだマイナスの部分の方が大きく取り上げられることが多いと感じている。私自身が柳津町出身ということもあり、生徒達には、福島の人達が震災に遭って大変だということだけではなく、復興に向けて通常の生活を送っているということも含めて、自分の目で見て、感じて、判断してほしいとの思いがあった。福島はコミュタン福島のように、放射線や環境について分かりやすく学べる施設もあるし、会津の歴史も興味深い。ハワイアンズのショーもすばらしく、学びととともに楽しい思い出もたくさん作ることができたと思う。」
(札幌市立福井野中学校 目黒 友裕先生)

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