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2020.12.21(月) 17:11 取材記事(教育旅行)埼玉県の三郷市立新和小学校が校内で「秋学旅行(しゅうがくりょこう)」を実施。

[日程]
令和2年11月21日(土)

[学校名・学年]
埼玉県の三郷市立新和小学校 6学年 

[概要]
 例年、福島県の猪苗代町と会津若松市で実施していた修学旅行が、新型コロナウイルスの影響により中止となった同校は、「秋学旅行」と題し、「赤べこ絵付け・震災講話・野口英世の生涯に関する講話・お土産買い物」など学校内で修学旅行気分を体験する取組を行いました。
 本県からは、当初同校が宿泊する予定だった猪苗代町のホテルの社員や野口英世記念館の学芸員などが同校へ
伺い絵付けや講話の講師とし新和小学校の皆さんとの交流を図りました。
 
[内容]
 新型コロナウイルスの影響で「秋学旅行」という形になったことを貴重な経験であると前向きにとらえ、赤べこ絵付け体験では一人一人が工夫を凝らしたアイディア溢れる自由な絵付けを行いました。
また、猪苗代町の宿泊施設「ヴィライナワシロ」の支配人から東日本大震災と原子力発電所事故の震災講話を行い児童の皆さんへ「正しい情報を知る」ことの大切さを伝えました。
 更に、野口英世の生涯について学んだ後は、体育館に移動し、事前に準備していた会津地域のお土産の買い物体験を行い、児童の皆さんは疑似体験で会津への修学旅行を楽しんでいただきました。

[児童のコメント①]
「赤べこの絵付けでは秋学旅行を意識した紅葉を描き、素敵な赤べこが完成しました。また、福島の方からの話で原発事故について正しく知ることができ、福島県は安全な所だということを皆に理解してほしいと思いました。自分でも身近な人達に伝えていきたいと思います。福島のお土産買い物体験では、新型コロナウイルスの影響で大変な状況の中、私たちのために品物を用意してくださりありがたいと思いました。お土産を通じて福島県の文化にも触れることができ、また、福島の方々の思いも感じることができました。更に、野口英世の話では、野口英世が世界で輝いたのは、福島県の方々の優しさと人柄の良さが大きく関わっていると思いました。福島県の皆様、大変な状況の中、お話してくださりありがとうございました。」
(6年生 佐々木さん)

[児童のコメント②]
「姉が修学旅行で赤べこ絵付けをやっていたので、自分も同じ体験できてうれしかったです。友達とアイディアを交換しながら秋学旅行にちなんだ“秋”という文字を入れました。東日本大震災の話では、自分たちが生まれた後に、こんなにも大きな震災が起きていたことに驚きました。聴いた話を次の世代に教えていきたいと思いました。また、福島県のお土産を学校へ持ってきてくれてとても嬉しかったです。お土産のお菓子を食べるときは、福島のことを考えて食べました。」
(6年 本間さん)


[先生のコメント]
「毎年お世話になっていましたが、今年度はコロナウイルスの影響で福島県を訪れることができず、子どもたちも楽しみにしていた修学旅行が実施できなくなるとのことで悲しんでいました。しかし、赤べこ絵付け体験や震災講話など、本校までお越しいただけることになり、心から感謝申し上げます。福島県を訪れることができない分、国語の学習で、会津の文化などについて調べていましたが、実際に体験し、講話を聴くことができたことで子どもたちの目が輝いていました。絵付け体験では感染防止にもご配慮いただき、震災講話も6年生の子どもたちにとても分かりやすく話してくださり、”正しく知る“ことの大切さを実感しました。本校の子どもたちのためにご尽力いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。いつか、子どもたちと共に、福島県に修学旅行に行ける日が来ることを楽しみにしております。」
(中野先生)

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