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福島県教育旅行メールマガジン 2017年12月発行 vol.164

【1】今年度も継続的な教育旅行・合宿の誘致活動を行っています!

 当協会では、震災前から官民一体となった「福島県教育旅行誘致キャラバン」を実施しております。全国の学校や教育委員会、旅行会社、新聞社等を訪問して、福島県における教育旅行の素晴らしさなどを説明させていただき、訪問箇所は年間1,000件以上にもなります。

 こうした活動を通して皆様方のご理解、ご協力をいただくことで、震災後落ち込んでいた教育旅行入込数は徐々に回復してきております。

 キャラバンでは、本県の取り組みを新聞等のメディアを通して発信していただき、ご父兄の方々へも届くような活動を行っております。

 12月に実施した茨城キャラバンでは「NEWSつくば」を訪問し、記事に取り上げてもらいました。
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◎NEWSつくば 「体験学習・合宿は福島へ」 記事掲載ページ
https://newstsukuba.jp/?p=2493



【2】福島県立博物館で冬の企画展「山水憧憬(さんすいしょうけい)」が開催されます!

 遠くそびえる山並、清らかな滝や川、湖。その懐に抱かれたような山間の楼閣や庵。 日本美術の主要な画題の一つである「山水」は、長く、日本人の自然への憧憬、畏怖を形にしてきました。本展では、東京国立博物館の特別協力により同館が所蔵する「山水」をテーマとする水墨画の名品から10作品、工芸品から8作品が展示されます。

 我が国水墨画の大成者とされる雪舟等楊の「秋冬山水図」(国宝)をはじめ、江戸時代の与謝蕪村、円山応挙らの作品を通して水墨画の多様な表現と画家の個性に触れることができるでしょう。

 また、平安時代から江戸時代にわたる工芸品の数々は、人々の思いを受け止めて表現してきた日本の工芸の技と美の素晴らしさを伝えてくれます。水墨画のようにうつくしい冬の会津で、日本が誇る山水の名品をご覧になってはいかがでしょうか。

開催期間:平成30年1月13日(土)~2月18日(日)
観覧料 :一般・大学生 500(400)円  ※( )内は20名以上の団体料金
     高校生・小中学生 無料

◎福島県立博物館
http://www.general-museum.fks.ed.jp/index.html



【3】7月にオープンした郡山しんきん開成山プールの魅力!

 福島県郡山市に7月オープンした郡山しんきん開成山プールは、福島県内初の25m短水路と50m長水路を兼ね備えた屋内水泳場です。

 一年中室温・水温ともに28℃程度に保たれており、プールサイドには採暖(さいだん)室も完備しています。両プールは日本水泳連盟の公認プールとして、東北地区クラスの大規模な大会も開催可能で、特に50mプールは水深が2mあり、競泳部などの合宿に人気です。

 プールは1レーンから貸切利用ができるため、人数の多い少ないにかかわらず集中して練習を行うことが出来ます。
 この機会に福島県の新しい練習施設で合宿をしてみてはいかがでしょうか。

 お問い合わせ先、詳細は下記URLよりご覧ください。

◎郡山しんきん開成山プール
https://www.kaiseizanpool.com/



【4】いわきヘリテージ・ツーリズムで学ぶ石炭の歴史!

 震災以降、福島県浜通りというと震災学習が特に注目されてきましたが、他にも浜通りで学べることがあります。

 映画「フラガール」にたくさんの炭鉱夫が登場したように、いわき地区は炭鉱が盛んでした。

 蒸気船が日本に伝わったペリー来航の時代、蒸気船の燃料である石炭の捜索が日本で始まったことをきっかけに、それまで使い道のわからなかった石炭の価値を知った地元住民は町をあげて採掘に取り組みました。今でもいわき市のいたるところに、炭鉱跡が産業遺産として残っています。

 実際に炭鉱で働いていた方々のガイドで巡る「いわきヘリテージ・ツーリズム」は、みろく沢炭鉱資料館や常磐炭礦内郷礦中央選炭工場、住吉一坑の2つの坑口などの産業遺産を見学しながら、当時の炭鉱の様子や、日本の産業の発展、石炭というエネルギーについて学ぶことの出来る貴重な機会です。いわき炭鉱の歴史を学んでみてはいかがでしょうか。

 お問い合わせ先、詳細は下記URLよりご覧ください。
 ※ボランティアガイドは実施日の5日前までに要予約

◎いわきヘリテージ・ツーリズム協議会
http://www.i-heritage.com/



【5】★体験日報★アクアマリンふくしまで震災復興プログラムを体験しました!

 平成23年3月11日の東日本大震災では、海の目の前に建つアクアマリンふくしまは、津波や浸水による停電、建物周辺の地盤沈下、展示ガラスの損傷や展示生物を9割失うなどの多大な被害を受けました。再開は絶望的に感じられましたが、震災から4ヶ月後の7月15日、アクアマリンふくしまは再オープンを果たしました。

 震災当日、職員たちはどのような対応をしたのか、生物たちはどうなってしまったのか、どうやって4ヶ月という短期間で再オープンを果たすことが出来たのか、最大200名が着席できるマリンシアターや、それぞれ50名と70名に対応できるアクアルーム1・2で画像や動画を見ながら震災講話を聴くことができます。
 元教師の職員や、震災当時働いていた職員の方が学年ごとに対応した講話を行うため、理解し易い内容になっています。

 また、アクアマリンふくしまではボランティアガイドによるバックヤードツアーを随時開催しており、アクアマリンふくしまの建物のうち3分の2を占めるバックヤードにはどのような設備があるのか、実際に見学しながら説明を聴くことができます。

★体験して★
 震災復興プログラムは、館内を見学してから震災講話を聴くため、現状との違いが大きくとても驚きました。
 美しい三角の通路を有する大水槽が、震災当時は津波と同じ現象が水槽内で起こり、アクリルガラスが破損し、更に濾過装置の停止によって海水や展示生物が腐敗して濁った様子は、被害の大きさを物語っていました。
 そのような状態から僅か4ヶ月で再オープンを遂げたアクアマリンふくしまでは、困難な状況の中でも諦めずに努力を続ければ必ず道は開けることや、再オープンに向けてご支援いただいたたくさんの方々との絆を学ぶことが出来るのではないでしょうか。

 また、バックヤードツアーでは普段見ることのできない水槽の裏側や、生き物を飼育する上で必要な設備を見学することが出来ました。私は熱帯魚を飼っており、水生生物を飼育することにとても興味があったため、予備水槽や密閉式濾過槽、調餌室など見ていてとても楽しく感じました。

 教育旅行で震災学習に興味のある方は是非、アクアマリンふくしまの震災復興プログラムとバックヤードツアーで学んでみてはいかがでしょうか。

◎アクアマリンふくしま
http://www.aquamarine.or.jp/index.htm