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福島県教育旅行メールマガジン 2018年2月発行 vol.166

【1】長崎県立鹿町工業高校が修学旅行で来県!農家民泊とスキーで雪国の生活を体験しました。

 長崎県立鹿町工業高校の2年生148名が来県し、平成30年1月23日から1泊2日の日程で、南会津町にて農家民泊とスキー・スノーボードを体験しました。

 農家民泊とスキーを行い、雪国の生活を体験することで自然の豊かさを学び、自然災害に対する減災・防災意識を身につけることが目的の修学旅行でした。

 生徒・先生のコメントや農家民泊の様子など詳細については、下記URLよりご確認ください。

◎福島県教育旅行ホームページ
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=476

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【2】千葉大学教育学部附属中学校がホワイトスクールで来県!雪国体験と震災講話で自然の豊かさと厳しさを学ぶ。

 千葉大学教育学部附属中学校の2年生151名が来県し、平成30年1月29日から3泊4日の日程でホワイトスクールを実施しました。

 スキー教室を通した雪国体験で自然の豊かさを学び、福島県だから学べる震災学習では、震災に対する心構えを併せて学ぶことが出来るため、平成28年度から本県での教育旅行を再開しています。

 先生・生徒のコメントや旅行の様子など詳細については、下記URLよりご確認ください。

◎福島県教育旅行ホームページ
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=473

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【3】墨田区立竪川中学校がスキー教室で来県!集団生活の中で協調性と結束力を磨く。

 墨田区立竪川中学校の2年生86名が来県し、平成30年1月31日から2泊3日の日程で、天栄村でスキー教室を実施しました。

 スキー教室での集団生活を通し、協調性や結束力を高めるとともに、福島県でしか出来ない震災学習を併せて行うことが目的の来県でした。

 先生・生徒のコメントや旅行の様子など詳細については、下記URLよりご確認ください。

◎福島県教育旅行ホームページ
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=477

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【4】「会津音声方言辞典」で会津言葉を学んでみませんか
 
会津弁の魅力に心打たれた埼玉県の内藤さん夫妻が、書籍「会津方部 方言の手引書」をもとにウェブサイト「会津音声方言辞典」を製作しました。

 サイトは会津弁約3,300語を収録し、五十音順や地域別、カテゴリー別などで検索が出来ます。

 再生ボタンをクリックすると、「おあいなんしょ」などの方言と、対応する標準語「よくおいでくださいました」に続いて用例が音声で流れます。

「会津音声方言辞典」からピックアップして、簡単なクイズをつくりましたので挑戦してみてください。
(1)はねくら(用例:学校でぇいつもはねくらは一番なだどぉ)ヒント:運動
(2)いぼむし(用例:いぼむし高ぇ所さ巣作っと、その冬、深雪だとぉー)ヒント:虫
(3)ギヤマン(用例:ギヤマン買って貰ったがー俺家で遊んべぇ。)ヒント:昔の遊び

 答えが解った問題はありましたでしょうか。

答え
(1)かけっこ(用例:学校でいつもかけっこは一番なんだって)
(2)かまきり(用例:カマキリが高いところに巣を作ると、その冬は大雪になるんだって)
(3)ガラスで作ったおはじき(用例:おはじき買って貰ったから、私の家で遊ぼう)

 方言を知ることは、その地域を知ることです。方言が雪深い会津をよく表しています。是非「会津音声方言辞典」で会津弁を学び、実際に会津を訪れてネイティブの皆さんと話してみてください。

◎会津音声方言辞典
http://aizu-sinkiro.com/aizu_hougen_top.php

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【5】★体験日報★伝統的工芸品に触れる~大堀相馬焼~
 
福島県には国指定の伝統的工芸品が5つあります。その中の一つである大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)の手びねり体験についてご紹介します。

 大堀相馬焼は、福島県の浜通りに位置する浪江町の大堀地区で生産される焼物で、350年もの歴史がある伝統的工芸品です。

 特徴としては、ひとつひとつ職人の手で描かれる馬の絵や、寒い日にも冷めにくく、熱い飲み物を入れても持つことの出来る二重構造、また、粘土と釉薬(ゆうやく)の収縮率の違いから焼いたときに陶器の表面に刻まれる「青ひび」が挙げられます。

 大堀相馬焼の窯元があった浪江町は、原発事故により避難を余儀なくされ、窯元も営業停止になりましたが、翌年の平成24年には避難先の二本松市に再度、大堀相馬焼協同組合の工房を立ち上げました。

 工房ではマグカップ等を作ることのできる手びねり体験や、絵付け体験をすることができます。

★体験して★
 今回手びねり体験の講師をして下さったのは、半谷陶器店の半谷さんです。

 ひとり500gの粘土が渡され、こねたり伸ばしたりする半谷さんの手つきを近くで観察しながら、皿やマグカップの作り方を教えていただきました。

 手びねりでの作陶法は、縄文時代から変わっていないそうで、大昔に製法が確立されそれが今も変わらないという歴史の長さがとても魅力的で面白いと感じました。

 私はマグカップ作りに挑戦しました。
 マグカップはまず底を作り、紐状に作った粘土を輪にして積み上げていくといった作り方で、皿作りより難易度が上がり、時を忘れて集中してしまいました。

 作っているうちにどんどん作品が大きくなる人が多く、私も例に漏れずでしたが、水分が蒸発することで焼き上がりが粘土で作った大きさから1割ほど縮むため、多少大きくなっても大丈夫とのことでした。

 その後の釉薬、焼成は陶芸家さんがしてくれるため、趣のある「青ひび」の入った立派な大堀相馬焼が仕上がり、約一か月後には手元に届きます。

 今回講師をして下さった半谷さんも、浪江町で被災され、二本松市へ避難されました。
 震災当時の被災体験や二本松市へ工房を作った経緯、伝統的な大堀相馬焼について、体験前に10分ほどの講話を聞くことができ、とてもおすすめです。

 学生団体の受け入れの際には、10名に1人ほど講師が付き、二本松工房では最大80名の受け入れが可能です。
 また、出張体験も受け付けており、出張先の会場の大きさによって人数制限なく対応が出来ます。

 陶芸は少し難しい印象がありましたが、小学生でも滅多に水漏れのする作品は作らないとのことで、一生残る思い出を、歴史や震災を学びながら楽しく作ることが出来ます。

 この機会に歴史や震災について学びながら伝統的工芸品を作ってみてはいかがでしょうか。

◎大堀相馬焼協同組合
http://www.somayaki.or.jp/