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メールマガジン

Vol.086 2011年7月

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□ 【福島県教育旅行メールマガジン 2011年7月発行 vol.86】 □

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「がんばろう!福島 がんばろう!東北 がんばろう!日本」

※※※今月号のリレーコラムは、福島県南会津町で体験学習を実施した埼
玉県松伏中学校 板橋昇校長先生です。※※※

福島県は、北海道、岩手県に次ぐ広大な県土をもっています。観光で名を
馳せている会津地方をはじめ、原発事故による放射能の影響をほとんど受
けていない地域でも、"福島"ということだけで避けられてしまう、そんな悲し
い現実にあります。教育旅行も最も風評被害を受けている分野の一つであ
りますが、そのような中、9年にわたり築いた福島の地域住民との絆を大切
にしようと埼玉県松伏中学校の皆さんが南会津町にいらっしゃいました。福
島県民に大きな勇気と希望を与えていただいた皆さん。本当に、本当にあり
がとうございました。今回のメルマガでは、校長先生に体験学習を通して生
徒の皆さんが学んだ大切なことについて寄稿いただきました。

――■ 2011年7月号 ■――――――――――――――――――――

【1】 「福島県からの大切なお知らせ」ページを開設しました。
【2】 お待たせしました!いわき市・アクアマリンが再開です!
【3】 2013年大河ドラマ、主人公が本県出身"新島八重"に決定!
【4】 復興への願いを込めて、相馬野馬追いなど一部開催へ。
【5】 震災から4ヶ月、様々なご支援ありがとうございます。
【6】 福島県教育旅行推進委員会の活動が始まります。
【7】 リレーコラム・埼玉県松伏町立松伏中学校長 板橋昇先生

―――――――――――――――――――■ 2011年7月号 ■―――


【1】 「福島県からの大切なお知らせ」ページを開設しました。

福島県内の観光施設や宿泊施設の営業状況、各市町村の復興状況をお知
らせするために、「福島県からの大切なお知らせ」ページを開設しました。本
ページでは、エクセルデータのほか、グーグルマップからも検索できます。
情報は逐次更新していきますので、下記サイトからご確認ください。

■「福島県からの大切なお知らせ」コーナー
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/important/


【2】 お待たせしました!いわき市・アクアマリンが再開です!

7月15日、環境水族館アクアマリンふくしまが再オープンしました。全国の水
族館にご協力頂き、無事、セイウチやトドなどの海獣を元気な姿で水槽に戻
すことが出来ました。千葉県の鴨川シーワールドで避難中に出産したゴマフ
アザラシくららの赤ちゃんは「きぼう」と名付けられ、水族館の新しいアイドル
として子ども達の人気を集めています。
いわき市内では、他にもいわき市石炭化石館ほるるやアンモナイトセンター
が夏休みに併せて再開しています。親子体験教室なども開催されますので
ぜひご家族でお出掛けください。

■環境水族館「アクアマリンふくしま」HP
http://www.marine.fks.ed.jp/
■いわき市石炭化石館「ほるる」HP
http://www.sekitankasekikan.or.jp/
■いわき市アンモナイトセンターHP
http://www.ammonite-center.jp/


【3】 2013年大河ドラマ、主人公が本県出身"新島八重"に決定!

震災以降、最も大きなニュースの一つです!
2013年のNHK大河ドラマが「八重の桜」に決定しました。この物語の主人公
となる「新島八重(にいじまやえ)」は同志社大学を創設した新島襄(にいじま
じょう)の妻で、幕末の戊辰戦争では、500人の女たちと鶴ヶ城にたてこもり
銃を持って戦い、「幕末のジャンヌダルク」と讃えられました。日本の歴史が
大きく変わった時代に生きた力強い女性の生き方が、復興への希望となるも
のと期待が高まっています。

■応援ありがとう、がんばる福島HPお知らせコーナー
http://www.tif.ne.jp/fuku/info/disp.html?id=140&keyword=


【4】 復興への願いを込めて、相馬野馬追いなど一部開催へ。

1,000年以上の歴史があり、国の重要無形民俗文化財に指定されている「相
馬野馬追」が、規模を縮小し、儀式のみを執り行うことになりました。毎年多
くの観光客が訪れていた甲冑競馬や神旗争奪戦は行われませんが、ここで
伝統を絶やすわけはいかないという地元の人の熱い思いから開催に至りま
した。震災で亡くなった方の慰霊と、藩内の安寧を祈願する意味もあり、伝
統の祭りには復興への願いが込められています。このほかにも、須賀川市
の全国花火大会など復興のシンボルとしてこれまで通り開催される祭りも数
多くあります。この夏のイベントをまとめた「ほんものの旅臨時版」が下記か
らご覧いただけます。皆様のお越しをお待ちしています。

■ほんものの旅 臨時版(7、8月号)
http://www.tif.ne.jp/jp/tif/download.php
■ふくしまの旅HP
http://www.tif.ne.jp/


【5】 震災から4ヶ月、様々なご支援ありがとうございます。

震災から4ヶ月が経ちましたが、福島県では国内、海外の皆様から、観光復
興の場面でも様々なご支援をいただいています。県産品を販売するイベント
や、共済を通じた福島県内の宿泊費用の助成など、多岐に渡っています。
日本IBMでは、県や県観光物産交流協会、全日空と連携し、世界各国のIB
Mグループ社員約40万人がインターネットを利用して県産品を購入できるシ
ステムを作る計画です。最近では旅行を通して支援したいとの問合せも増え
てきています。皆様からのあたたかいご支援、ご声援に感謝申し上げます。


【6】 福島県教育旅行推進委員会の活動が始まります。

福島県教育旅行推進委員会では、第一回目の会議を開催し、今年度の事
業内容について話し合いを行いました。今年は、教育旅行パンフレットリニュ
ーアルのほか、近隣県の学校への訪問、現地での説明会などを通し、震災
に関する細やかな情報発信と説明を中心に活動していきます。今後、キャラ
バンなどの活動についてはメルマガや新着情報でもお知らせします。


【7】 リレーコラム・埼玉県松伏町立松伏中学校長 板橋昇先生

「いつもと変わらない南会津、今年も「絆」を深める事が出来ました。」

「やはり、きて良かった。子どもたちは今しか学べない多くの事を学ぶことが
出来た。」と心から思いました。離村式での生徒代表の言葉を聞きながら、5
月末に行われた、この2日間の体験学習の意味の大きさを改めて実感した
のです。

今年度の宿泊体験学習の実施にはいくつかの課題がありました。3月の大
震災以来、保護者の安全に対する不安が高まり、「こんな時期に実施する
のか。」「なぜ福島へ行くのだ。」という声も聞こえてきました。最終的には次
の二つの点を考慮して実施を決断しました。

1点目はもちろん安全面です。なぜなら、学校は生徒の安全を最優先にしな
がら教育的効果の高い行事を行っていかなければならないからです。安全
なことが確信できなければ実施できません。そこで、現地南会津の情報を正
しく収集することに努め、体験学習受入組織のNPO法人A.R.Sの方にも説明
にきていただきました。原発からの距離が135Km以上離れていることや、県
の放射線の測定値、南会津町長からの安全メッセージ等々の情報から安
全と判断しました。また途中の道路の状況や現地の被害状況も私自身が直
接現地まで行って確認しました。その様子をHPに掲載し、保護者の方のご
理解をいただくように努めました。

2点目は教育的効果の面です。本校では9年前から、特色ある教育活動とし
て1年スキー教室・2年宿泊体験学習・3年そばうち体験と南会津の皆さんと
の交流を図ってきました。積み上げられた実績が、「絆」として存在していま
す。1月にスキーで訪れた生徒達は現地の人たちの事を心配していました。
目的地を変えての実施は初めから選択肢の中には入っていませんでした。
2年生で実施し、3年生へとつなぐことに意味があるのです。
むしろ、今だからこそ学べることがあるはずだと考えました。

こうして保護者の皆様のご理解をいただき実施することができました。ご指
導いただいた南会津のスタッフの皆さんや森林組合の皆さんには、本当に
丁寧に熱心に教えていただき感激しました。1日目の林業体験・炭焼き体験・
キノコの殖菌・わら細工・農業体験・イチゴ苗づくり、2日目の郷土料理作り、
そして分宿先のペンションオーナーさんたちとのふれあい等々そのどれもが
貴重な体験でした。本校職員一同感謝しております。

戻ってから生徒達が各自で作成した新聞には学んだことがびっしりと書か
れていました。震災や風評被害について書いている子もいます。やはり生徒
達にとって「今だから学べること」があったと感じています。私自身としては、
今年も「いつもと変わらず、懐かしい南会津」がそこにあり、多くの方に歓迎
していただけた事がなによりうれしく思いました。「絆」はさらに深まったと思
います。



※本メールは今まで福島県観光物産交流協会教育旅行推進委員と名刺交
換させていただいた方、福島県観光物産交流協会会員、うつくしま観光プロ
モーション推進機構会員の皆様にお送りしております。
送信先を変更されたい方、また今後このようなお便りをご希望されない方は
お手数ですが、その旨ご返信いただけますようにお願いいたします。


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◇発行者Webサイト: http://www.tif.ne.jp/kyoiku/
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【発行元】  
   〒960-8053 福島市三河南町1-20 コラッセふくしま7階
    財団法人福島県観光物産交流協会 教育旅行推進委員会
    TEL 024-525-4024   FAX 024-525-4087
    Mail tabiiku@tif.ne.jp

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