> ニュース&トピックス > 2016.10.24(月) 14:48 京都大学防災研究所が楢葉町と富岡町で震災研修。被災者の体験談から防災・減災を学ぶ!
[日程]
平成28年9月3日から9日(6泊7日)
そのうち福島県の滞在は9月6日の1日間
[学校名・学年・人数]
京都大学防災研究所(大学院工学研究科の大学院生)15名
[来県市町村]
楢葉町、富岡町
[本県を訪れた目的]
東日本大震災の被災地における防災や減災対策の最新の実施状況を視察するため来県した。今回の訪問は、他の被災県である宮城、岩手県沿岸部の復興状況の確認や各地の大学訪問を通した技術研修も併せ、今後の研究に活かすことが大きな目的。
[取材内容]取材日:平成28年9月6日
「富岡町3・11を語る会」の語り人ガイド西原千賀子さんの案内で、楢葉町と富岡町を視察。
地震で崩壊した建物が並ぶ商店街や、原発事故により一部が帰還困難区域に指定されている夜ノ森地区、津波により失われた町のシンボル「ロウソク岩」など、未だ残る震災の爪痕を視察して、震災の被害の大きさを体感しました。
[教授のコメント]
「今回の研修では、学生たちが研究している工学がどのように役立っているかを現場で確認することができた。実際に被災地を視察することで、現代の技術の課題や改善点が見えたと思う。普段、机上で技術的な研究を行う学生たちにとって、こうして現地で生の声を聞くことは貴重な経験であり、集中して語り部さんの話に聞き入っていた。今回得た知識と経験を、今後の研究や進路選択に活かしてくれればと思う。」
(准教授 森信人先生)
[学生のコメント①]
「語り部の西原さんが、東日本大震災の避難体験をもとに“もしも震災が起きたら”という観点で案内する姿が印象的だった。防災・減災にもふれ、我々の世代が震災でつらい思いをしないようにと、強く訴えかけられているように感じた。地元の家族や友人に、自分が見た被災地の現状と、今回聞いた被災者の体験談を伝えたい。」
(京都大学院2年 岸本理紗子さん)
[学生のコメント②]
「富岡高校が3.11当時そのままに残されていることに驚いた。校内を映した写真には、鞄や教科書が当時のまま残されており、“故郷に帰りたいけど帰れない”という、東日本大震災の被害の現状を知ることができた。将来は環境保全の仕事に就きたいと考えている。今回、現地の方の生の声を聞き、より一層その気持ちが強くなった。」
(京都大学院1年 森元啓太朗さん)
[写真]
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