> ニュース&トピックス > 2016.10.26(水) 09:15 愛媛県立新居浜商業高校が浪江高校と学校交流を実施。「休校になっても、ずっと続いていく強いきずな」
[日程]
平成28年10月3日
(10月3日は学校交流の代表生徒のみ。修学旅行10月4日から7日の予定に先立って、代表生徒のみが1日先に出発、10月4日はいわき市にて震災学習を行い、関東で学年全体と合流)
[学校名・学年・人数]
愛媛県立新居浜商業高等学校 代表者 19名
[来県市町村]
本宮市(福島県立浪江高等学校サテライト校)
[本県を訪れた目的]
平成23年度に愛媛県の全面的な支援を受けて、浪江高校が修学旅行で新居浜商業高校と交流した。それ以来6年に渡って交流を続けており、その一環として今年度も、2年生の代表生徒19名が浪江高校を訪問した。
[取材内容]取材日:平成28年10月3日 福島県立浪江高等学校(サテライト校)にて交流会。
第1部では、新居浜商業高校より、みかんジュースと卒業生が開発した「白いもキャラもっち」のお菓子のお土産贈呈、学校や地域の紹介と、昨年度、福島県を訪れた3年生によるビデオレターの上映が行われた。
第2部では、浪江高校より、東日本大震災の被災体験や原発事故による避難生活について、過去の記録を朗読したり自分たちの思いを語ったりした。続く防災に関するワークショップでは、「青少年赤十字防災教育プログラム災害時シミュレーション」を活用して、災害が起きた時に迫られる判断(避難先に何を持っていくか)についてグループごとに模擬体験をし、日頃の備えの大切さや緊急時の優先事項について考えた。
第3部では、浪江高校進路研究部による手遊びやビンゴゲーム等のレクリエーションを行ったあと、ご当地グルメ「なみえ焼そば」で会食を行った。最後に、浪江高校生より会津の伝統工芸品の赤ベコを贈呈し、記念撮影をした。生徒のほとんどが初対面で、2時間ほどの交流であったが、出発時には姿が見えなくなるまで手を振り、別れを惜しんでいた。
[生徒のコメント①]
「昨年度交流し、また行きたいと思って今年度も参加した。昨年は震災の話を聞き、それを地元に帰り様々な人に伝える目的で来たが、今年度は修学旅行の一環として楽しく交流することを目的として来た。1年ぶりに会った人もおり嬉しかった。浪江高校が休校になるため、みんなでレクリエーション等をして、楽しい交流の思い出が出来たので良かった。」
(新居浜商業高校2年 伊藤 誠 さん)
[生徒のコメント②]
「3回目の交流だったが、生徒が自分達で企画し、先生方に協力してもらい進めてきた。短時間で『どれだけ楽しめるか』『震災のショックを伝えられるか』を考えながら計画してきたが、交流を通して自分達の思いを伝えられたので良かった。
ふるさとの浪江町のことは時々懐かしく思い、行きたくなる。休校になることで浪江高校を忘れてしまう人がいるかもしれないと寂しく思うが、いつか再開して、この交流会を残していってほしいと思う。」
(浪江高校3年 菊池 あすみ さん)
[先生のコメント]
「震災をきっかけとして6年間交流を続けてきたが、修学旅行で浪江高校を訪れるのは初めて。浪江高校が休校になることから、ぜひ訪れたいという思いで1年前から準備してきた。休校前の貴重な時間を楽しく過ごすことができて本当に良かった。」
(新居浜商業高校 教諭 田井 修一 さん)
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