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2017.10.16(月) 20:25 その他埼玉県川島町の小中学校の校長先生からなる「川島町校長会」が富岡町や楢葉中学校を訪れました。

ガイドは富岡町3.11を語る会・青木代表

岬の高台から第2原発が見える

夜ノ森の桜並木のバリケード

車窓から見えるのは休校になった富岡高校

[本県日程]
平成29年8月24日~25日(1泊2日) 

[人数]
小学校5校・中学校2校 合計7校長

[来県市町村]
富岡町 楢葉町

[本県を訪れた目的]
川島町校長会が福島県の震災復興の状況と避難解除地域の現状、避難地区から戻った教育現場の視察と意見交換・交流のため福島県相双地区に訪問した。

[取材内容]取材日:平成29年8月24日 
はじめに訪れた富岡町では、震災前に福島県立富岡高校の校長先生をされていた「NPO法人富岡町3.11を語る会」の青木代表による教育者の目線による当時の子供達の様子なども交えながらの説明を受けるとともに、富岡高校や夜ノ森の桜並木、富岡駅前など、以前は賑わいがあった所を中心に視察を行った。
次に、この春、再び開校した楢葉町立楢葉中学校を訪問し、校舎の見学と意見交換を行った。
楢葉中学校では震災から再開に至るまでの道のりについて説明があり、避難先の仮設校舎のことや再開に向けた保護者とのやり取り等、課題が山積でありながらも開校にこぎつけ、住民の帰還や町の復興の光となっているということや、当校には2つの小学校(北小学校・南小学校)が同居し、3人の校長先生がいること、校内の設備は映像やPCタブレットなども備え、講演会場にもなる広い食堂で全校生徒が揃って給食を食べるなど、工夫を凝らした設計となっており、教育環境はとても良いことなどの説明を受けた。しかし、楢葉町に戻ってきている生徒たちは年々減少していることから、生徒たちにも積極的に町政に関わり、町を変えていくことの必要性や、役場内に中学生室を設置して外部講師を呼ぶなどして身近な町の魅力を発見し、町政への参画を取り入れた学習を行っていることが紹介された。

○先生のコメント
 未だに帰還困難区域である双葉町や大熊町の状態を目のあたりにし、正直想像をはるかに上回る状況を直接知ることができました。そして、避難解除となり、学校再開した楢葉町立小中学校の苦労や現状の厳しさ、来年度現地での開校を目指し、三春校で準備をされている富岡町立小中学校の現状も知ることができました。もし、我が町も同じ状態になったらと考えた時、教育現場の苦労や大切さを痛切に感じました。本当にありがとうございました。
川島町立西中学校 校長
(川島町校長会 会長)
神山(こうやま) 晴光

[今回の訪問場所について]
・富岡町3.11を語る会 富岡事務所
〒979-1111 福島県双葉郡富岡町大字小浜字中央416番地 さくらモールとみおか事務所1号 
・楢葉町立楢葉中学校
 〒979-0604 福島県双葉郡楢葉町北田鐘突堂2−1

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