> ニュース&トピックス > 2025.02.28(金) 09:33 大阪府立藤井寺工科高等学校が修学旅行で初めて来県しました。

ニュース&トピックス

2025.02.28(金) 09:33 取材記事(教育旅行)大阪府立藤井寺工科高等学校が修学旅行で初めて来県しました。

インストラクターが優しく指導

滑りやすいパウダースノーで早い上達

お昼はロッジのカレーで腹ごしらえ

たくさんの雪にとびきりの笑顔

[日   程] 令和7年1月28日〜31日(福島県内2泊)
[来県市町村] 相馬市、北塩原村、郡山市
[学校名・学年・人数]  大阪府立藤井寺工科高等学校 2年生 130名
※1月29日に実施した裏磐梯スキー場でのスキー実習を取材させていただきました。

 大阪府立藤井寺工科高等学校が修学旅行で初めて本県を訪れ、震災学習とスキー実習を行いました。
 1日目は、太平洋に面した相馬市で震災学習を実施しました。東日本大震災を経験した地元の語り部や、漁師の講話を聞いた後は、震災の教訓を活かして建てられた「相馬市防災備蓄倉庫」を見学し、災害時に全市民が数日間必要とされる食糧や飲料水、毛布やウォータータンクなどの物資をガイドの案内のもと見学し、防災意識を高めました。
 2日目から3日目の午前中までは、会津地方にある磐梯山の裏側に位置する「裏磐梯スキー場」でスキー実習を行いました。生徒たちは数名のグループに分かれ、インストラクターからスキーの基本を教わりました。スキー初心者の生徒が多いにも関わらず、午後には、インストラクターの後ろに列をつくり、綺麗なシュプールを描きながら上手にゲレンデを滑り降りていました。
 今回のスキー実習は、1日半にわたってスキー場を貸し切りで行いました。リフトも待ち時間なくのびのびと使用することができ、効率的かつ快適なスキー実習を実施することができたようです。時折、数十メートル先が見えなくなるほどの激しい降雪の中でも、生徒たちは、地元ではなかなか見ることのできない、ふわふわのパウダースノーにとびきりの笑顔を見せながら、元気にスキーや雪遊びを楽しんでいました。

[生徒のコメント①]
「福島県に来たのは初めてです。同じ県内でも雪のない太平洋側の相馬市から、会津地方の裏磐梯にバスで移動してきたら、一面が美しい高原の雪景色で感動しました。真っ白な雪に覆われた世界は、なんだか現実ではないような気持ちがしました。スキー実習は、インストラクターの方が優しく、安全な転び方から教えてくださり、すぐに滑れるようになりました。徐々にスピードも出せるようになってきて楽しかったです。明日の大内宿散策も楽しみです。」
(栗原 伊吹 さん)


[生徒のコメント②]
「裏磐梯ではホテルの窓から見た桧原湖の雪景色がとてもきれいでした。スキー場も、子どもの頃行った関西のスキー場とは違って雪が多くて立派だなと思いました。福島県を訪れる前に想像していたネガティブな被災地のイメージとは異なり、人も街も明るい雰囲気だという印象を受けました。しかし、相馬市の語り部や漁師の方による震災の体験談を聞いた時は胸が切なくなりました。私たちの住む地域でも南海トラフ地震が心配されています。津波から身を守るためには、とにかく第一に早く逃げることが大切だと強く胸に刻みました。また、相馬市の防災備蓄倉庫は、工業の技術が活かされたしっかりした建築物であるという事が、自分たちが勉強していることに繋がる内容であり参考になりました。帰宅する時まで安全で楽しい修学旅行にしたいです。」
(生徒会長 中野 甲太 さん)

[先生のコメント]
「福島県は非常に優しい方が多く、大阪では味わうことのできないような自然の豊かさが印象的です。スキー場はさらりとしたパウダースノーで雪質がいいですね。関西も雪が降りますが雪質が全く違います。また、ブランドになるような美味しい食べ物もたくさんあるので、教育旅行でも地元の特産を少しでも多く味わえたなら魅力発信のひとつにもなるのではないでしょうか。
今回、福島に来た目的は、南海トラフ地震に備えて、生徒たちが防災意識をしっかりもつこと、そして、相手の立場に立って物事を考えられるよう思いやりの心を醸成することです。また、被災地を実際に見て、未来に向けて自分たちは何ができるのかという探究心を高めてほしいという思いもあります。技術系の高校なので、今回の学びを、相手の立場に立った思いやりのあるものづくりにつなげ、人々の幸せで充実した生活に役立ててほしいと考えています。」
(校長 松山 国林 先生)

他のニュース&トピックス

対象件数 653件